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エメラルドブルーの海ヤンバルの秘境
自然の大きさを実感!

 
B&G財団では、今年から海洋性レクリエーションに加え、ネイチャートレッキングなどを行う"自然実体験"を取り入れた「第1回国内体験海洋セミナー」を沖縄県で実施いたしました。


この「海洋体験学習」事業は、競艇公益資金による日本財団の補助金を受けて実施され、参加者の負担金(参加費)を軽減しております。

 
岩を登り!沢を越え!大滝めざしヤンバルの秘境へ

「東洋のガラパゴス」と言われる希少な大自然が今も息づく沖縄の北部  "ヤンバル"。そこにある"比地の大滝"は沖縄で最も美しい滝の1つです。その周囲にはヤンバルクイナやノグチゲラといった貴重な生物が生息するジャングルのような森が広がっています。
今回は「ホールアース自然学校」の指導のもと、子供たちがでかけたのは、片道約2時間のネイチャートレッキング。
バスを降りた比地の大滝入り口から、山道や木道を歩くこと25分。
木々が日差しを遮ってくれるものの、沖縄の暑さに早くもばて気味の子供たち。やっとの思いで辿り着いた河原に、靴のまま入って、火照った体を冷やしました。
ここで行ったネイチャーゲームは「目隠しいも虫」。自然学校の先生が先頭に立ち、その後ろに子供たちが並びます。それぞれ前の子の肩に手をかけ、目をつぶり先生の後をいも虫のようにつながって沢の中を歩くと言う単純なゲーム。ですが、実際やってみると、石だか流木だか分からない障害物を乗り越えたり、突然ひざまで水がくるような深みにはまってしまったりで、唯一の命綱である前の子の肩にかける手にも思わず力が入りました。
最初は穏やかな川の流れに向かって元気よく登っていた子供たち。でも、中盤にくると、大人でも手を使わないと進めないような険しい道になってきました。人の手を借りてやっと通れるような岩場などは滑りやすく危険です。自分の身は自分で守る「セルフ エイド」という理念のもと、子供たちは慎重に1歩1歩滝に向かいます。すると遠くから「ゴォー」という凄まじい轟きが聞こえてきました。その音に目前のゴールを直感したのか、木道の急な上り坂を最後の力で一気にかけ登った子供たち。目の前に広がる大きな滝とその轟きに感嘆の声を上げ、その笑みには滝に負けないくらい大きな達成感と満足感を覗かせていました。

  

神秘の海に船ごともぐって水中観察、海を走るバナナはスリル満点!

本土ではなかなか目にすることのできない、珊瑚の白砂。そしてジリジリと肌を焦がすように照りつける太陽。マリンブルーとエメラルドグリーンのコントラストが美しいここ沖縄の海で、子供たちはヨットやカヌー、沖縄独特の船サバニなど様々なマリンスポーツを体験しました。
まず、最初に子供たちが乗り込んだのは、沖縄で初の高速水中観察船「PIAZZA―1」(ピアザワン)。
今回宿泊先となったマリンピアザオキナワの周辺には、日本でも数少ないテーブル珊瑚が生息しています。その神秘の海ではエンゼルフィッシュ、ルリスズメといった色とりどりの熱帯魚や、珊瑚の間を縫うように泳ぐうみへびを発見。窓から覗くたくさんの顔に驚いたのか突然スミをはきながら逃げるイカなど、目の前に繰り広げられる今まで見たことのない幻想的な光景にみんなの目は釘付けでした。
さあ、いよいよ待ちに待ったマリンスポーツ。子供たちは早く海に入りたくていてもたってもいられないといった様子。でも、一見穏やかに見える美しい海も、時として突然荒々しくその姿を変えることもあります。
そこで指導者の方から、ライフジャケットの正しい着用方法や、2人1組になって常に相手の安全を確認しあうバディなど、自分の身の安全を確保するための説明を受けることになり、子供たちもはやる心を抑え、緊張した面持ちでいました。
さて、マリンスポーツの中でも子供たちに一番人気があったのが「バナナボート」。このボートはその名のとおりバナナが2本横に並んだような形のゴムボートです。これに10人位がまたがり、マリンジェットで引っ張る、といったもの。全速力で波しぶきを上げながら風を切って進むそのスピードとスリルに子供たちは手を振って「きゃーきゃー」という歓声をあげ、おおはしゃぎ!
これまで感じたことのなかった躍動感と臨場感に大喜びでした。
また2人で前後に乗る「ペアカヌー」は一見とても簡単そう。でも、お互いに声を掛け合いながら、息を合わせてパドルを操作しないと、同じところをぐるぐると回ってしまいます。そのため最初のうちは、行きたい方向へうまく進めずに、悪戦苦闘している姿も見られました。
そして、大きく帆を張って「風」という自然の力だけで進むヨット。これこそ、まさに海の醍醐味。風をはらんで、ぐんぐんと上がっていくスピードと爽快感に子供たちも大満足の表情。
機械の力でもない。人間の力でもない。本当の意味での"自然"を感じることができた瞬間でした。
沖にぷかりと浮かんでいるのが「浮っキーランド」。ここでは、海をもっと身近に感じてもらうために、水中が覗けるようにボディーボードにレンズを着けたような「アクアグラス」というものが用意されています。子供たちはそのボードにつかまり"ばしゃばしゃ"とバタ足をしながら自分の気に入ったポイントを探します。そこで見つかるのは美しい珊瑚礁や、いそぎんちゃくと戯れている黄色い熱帯魚。「うわーすごい!」「こっちももっときれいだよ」とあちこちから感嘆や驚きの声があがります。
 
今まで接したことのない新しい"海"という神秘の世界のとりこになってしまった子供たち。もう、背中を焦がすように照りつける沖縄の日差しもなんのその。少しも気にならないといった様子で、長い間、神秘の海の魅力に吸い込まれていました。

  
 
 

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