社会福祉施設の子供たちといっしょにスポーツ、いっしょに工作、独自の学びを
「オリジナル授業」
~三木町B&G海洋センター(香川県)
特別支援を必要とするため社会福祉施設で学ぶ子供たちに、地域を意識した独自の学びを体験をしてもらおうと、香川県の三木町B&G海洋センターは12月16日、同地の社会福祉法人を利用する子供たちを招いて、地域住民らと共にスポーツや工作を楽しむ「オリジナル授業」を同センターで実施しました。
招いたのは、社会福祉法人「みきの家」に通う小学生から高校生までの生徒と職員ら11人で、これに地域のスポーツ推進委員10人とセンター職員らが加わりの計25人が参集しました。
社会福祉法人を利用する子供たちに、地域の人たちとの関わりをもってもらい、「地域」の概念やそこでの楽しさを印象づけられたら、との思いで立案したこの企画。もともとは、今夏にカヌー体験として始める計画だったのですが、台風で中止を余儀なくされた経緯があり、再チャレンジの意味で、もう一度企画し直したもので、今回が初めての試みとなりました。
季節も夏から冬へと移り、クリスマスシーズンに入ったことから、今回の「授業」では、「体育」(スポーツ)だけでなく、手作り品を作る「工作」の“科目”も取り入れました。体育の時間は、海洋センターの体育館でキンボールや玉入れ、ティーバッティングなどに、みんなで汗をかきながら取り組みました。また工作では、クリスマス用のオーナメントづくりに挑戦。ガチャケースにビーズを入れたり、毛糸をグルグル巻いてリースをつくったりと、3種類の作品を手掛けていきました。
このオリジナル授業は、「みきの家」の子供たちにとっても初めての体験。最初は戸惑いがちな表情でしたが、次第に笑顔に変わっていき、授業終了後には「楽しかった」と喜んでくれました。一方、受け入れ側である大人たちも、本気で楽しんでしまい?(笑)地域における様々なふれあいの大切さを改めて感じました。
レポーターの江戸さんは「初めての企画で不安もありましたが、体でいっぱい“楽しい!!”と表現してくれて、見ていて嬉しかったです。工作もどれか一つ作ってくれたらいいなーと思っていたのですが、全種類作ってくれて、本当にありがたいことでした」と柔らかい笑顔で語っています。
B&Gレポーター 三木町B&G海洋センター・江戸 里美