大自然の中で最高の休息!「親と子のふれあいキャンプinくしもと」
海釣りに飯盒炊爨にテントでの寝泊まり。野外活動を満喫
串本町B&G海洋センター
2018年6月2日(土) 午前10時から6月3日(日)正午まで
親子で協力してテントを設営し、自分で釣った魚と飯盒炊爨の炊き立てご飯を味わう―。日常生活を抜け出し、野外で多彩なアクティビティを体験する「親と子のふれあいキャンプinくしもと」が、6月2日から3日にかけて、和歌山県串本町の潮岬青少年の家のキャンプ場で行われ、地域に住む親子5組・10人が、大自然の中で、笑いあり、苦戦ありの思い出に残る2日間を過ごしました。
キャンプを通じて、親と子の絆を深めもらおうと、近畿ブロック地域海洋センター連絡協議会が主催、和歌山県の串本B&G海洋センターが運営主体となって、毎年実施しているもので、今回が9回目となります。
テントの設営に始まり、飯盒炊爨や薪を使った夕食づくり、牛乳パックを使ったホットドックづくりといった、普段の生活ではなかなか体験できない様々な野外活動を提供しているのが特徴です。
もう一つの“売り“が、地域の特色を活かしたプログラムという点。本州最南端に位置する潮岬で海釣りに挑戦したり、同地域の自然公園、南紀ジオパークで、国の天然記念物に指定されている「一枚岩」の成り立ちや歴史を学ぶジオ学習も取り入れるなど、遊びと学習を併用した独自性の高いキャンプです。
参加者の日ごろの素行の良さを反映してか、雲一つない晴天で初日がスタート。各家族とも、協力しながらのテント設営から始めました。昼食は、潮岬青少年の家の特大鉄板で作った焼きそばです。一度に20人前が焼けるという優れもので、おなか一杯になるまで食べました。
食後は、運動兼お仕事(?)です。夕食の食材をかけた海釣りに出かけました。30センチを超える“大物”を釣り上げた親子は大はしゃぎ。カメラに向かって魚を持って、想定通りのドヤ顔です。
食材もゲットし、次は夕食の準備に。煮炊きの道具は、スイッチポンの電気やガスではなく、薪です。都会では、今どき薪なんて、大人でも目にしませんが、和歌山の少年少女も、そこはやはり今どきの子。慣れない手つきで薪を燃やし、お父さんやお母さんと悪戦苦闘しながら、カレー作りに精を出しました(笑)。
おかずは、もちろんお刺身と魚の唐揚げ。自分たちで釣った魚をそのまま調理して食すなんて、どんな高級レストランの食事より美味しいこと間違いなし。贅の極みと言えるでしょう。
親子で仲良くテントで就寝し、迎えた2日目の朝。B&Gキャンプ恒例、牛乳パックを燃料として作ったカートンドック(ホットドック)が朝食です。これがまた絶品なのです。
一息ついて、いよいよ最後のアクテビティとなる、南紀ジオパークに出かけました。古座町にある「一枚岩」でのジオ学習でした。ガイドの方に説明を受け、岩の成り立ちや歴史を学についても学びました。眼前高くそびえる巨大な岩石に、自然の驚異と畏怖の念を感じないではいられない貴重な体験となりました。
参加者からは、「3年連続の参加です。毎年違うプログラムで楽しませ頂きありがとうございます。また次回も参加したいです」というお父さんの声。「魚がいっぱい連れて嬉しかったです。ご飯もおいしかったです」と、興奮気味に話してくれた小学生など、嬉しい感想をたくさんいただきました。
リポーターは、「今年で9年目の開催となり、リピート率が高いキャンプです。参加の方々が飽きないよう、毎年違うプロクラムの提供を心がけております。今年は、天候に恵まれ、南紀串本の自然を思う存分楽しめました。子供達のキラキラした笑顔、その笑顔を微笑ましく眺める親御さんの顔を見ると、こちらまで笑顔になれる素晴らしい時間でした。さらに、キャンプのさなかに、来年のプログラムを参加者の方が考えてくれるなど、嬉しいかぎりでした」と、顔をほころばせています。
B&Gレポーター 和歌山県串本町B&G海洋センター・太田 陽介