北海道遠別町で2回目の植樹祭を開催


海とつながる「森の重要性」を子供たちに伝える体験型の環境教育として、平成24年度にスタートした「B&G海を守る植樹教育事業」。北海道遠別町では、昨年10月に1回目の植樹祭を実施し、60㎡に19種219本の苗木を74名で植えました。今年8月に行われた2回目の植樹祭の様子をリポートします。

 

 町を挙げて開催。小さな子供たちも自分の手で植えました


町を挙げて開催。小さな子供たちも自分の手で植えました

 

規模を拡大!~昨年の経験を活かして~

8月28日(日)、遠別町スポーツ公園に町内の小・中学生、高校生、幼児、保護者等、計166名が集い、さわやかな秋晴れの空の下で、100㎡の敷地にミズナラやエゾタイヤなどの「ふるさとの木」15種350本を植樹しました。

 

苗木の本数や植樹地の面積、参加者数など、1回目よりも規模を拡げた今回。その裏側には、昨年の経験を活かした工夫とB&Gの強みがありました。

 

 あらかじめ参加者・植樹地を5つのグループに分けておくことで、当日の運営がスムーズに行えます


あらかじめ参加者・植樹地を5つのグループに分けておくことで、当日の運営がスムーズに行えます

 

植樹祭を行う上で欠かせないものが、植樹の知識・経験を持った「植樹リーダー」の存在です。規模の拡大や参加者数の増加により、植樹リーダーの人員を確保する必要がありました。そこで、B&Gの強みである指導者ネットワークを活かし、遠別町から比較的近隣の植樹リーダーを招集(とは言っても、北海道は広い!なんと車で4時間かけて駆け付けてくれた情熱のある指導者もいました!)。集まった植樹リーダー達は、前日の準備から当日の運営を通して、レベルアップを図りました。

 

さらに、遠別農業高校の5名の生徒がボランティアとして参加。前日の研修では、国際生態学センターの林先生から植樹のノウハウを学び、当日は植樹リーダーとして私たちと共に参加者を引率し、植樹祭を盛り上げてくれました。

 

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 前日研修の様子。林先生のご指導のもと、スタッフで一連の流れを確認しながら植樹を行いました


前日研修の様子。林先生のご指導のもと、スタッフで一連の流れを確認しながら植樹を行いました

 

 

 

参加者全員で作り上げた植樹祭

植樹祭中には、町長をはじめ教育長も自ら進行役を担っていただき、参加者とのコミュニケーションをとっている姿が見受けられました。町を挙げて子供から大人までが集まり、地元の木に触れながら地域の人のつながりを強化すること、これがまさに植樹事業を行う意義の1つだと思います。

 

 植えた苗木を干し草で覆い、たっぷりの水を与えます。子供たちはバケツを使ってどこまで水を飛ばせるかを楽しみながら競いました


植えた苗木を干し草で覆い、たっぷりの水を与えます。子供たちはバケツを使ってどこまで水を飛ばせるかを楽しみながら競いました

 

育苗や土地・人員の確保、耕作、管理など大変な作業が多い植樹事業ですが、私も植樹リーダーとして参加することでその意義を感じることができました。

「地元で拾ったドングリを蒔き、苗を育て、植樹する」ことが、「海を守り、地域の生命を守ることにつながる」ということを、1人でも多くの子供たちに伝えていきます。

 

 植樹後に全員で撮った1枚。今回の植樹地のすぐ隣(写真手前)には、昨年植えられた木々が力強く成長しています


植樹後に全員で撮った1枚。今回の植樹地のすぐ隣(写真手前)には、昨年植えられた木々が力強く成長しています

 

 

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企画部 広報課 青木 祐貴
徳島県阿南市 2016年度自治体派遣研修生

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