北海道積丹町の今【7月レポート】 ~海洋センターを活用した地域コミュニティの再生に関するモデル事業~


B&G財団事業部 大関 真理子

 

「地域コミュニティの再生・活性化事業」について、夏を迎える北海道積丹町の様子についてお伝えします。

 

積丹町ウォーキングフェスタで、子供たちが「おしごと体験」!

7月17日(日)、北海道積丹町において「積丹町ウォーキングフェスタ」が開催されました。

スペシャルゲストはマラソンランナーの谷川真理さん!

B&G財団の評議員にも就任いただいております。

 

この事業は積丹町「町制施行60周年」を記念事業として、また、健康づくりを通した住民の方々の交流、コミュニティの形成を目的に開催されました。

 

当日はあいにくの天気で、準備の段階では雨が降り出してしまいましたが、開始時間には何とかあがってくれました。

会場は町内で一番人が集まる、温浴施設「岬の湯 しゃこたん」です。

 

 スペシャルゲストはマラソンランナーの谷川真理さん!      開会式では元気のよいスピーチで参加者を励ましてくださいました


スペシャルゲストはマラソンランナーの谷川真理さん!
開会式では元気のよいスピーチで参加者を励ましてくださいました

 

会場の一角に目を移すと、汗を流した参加者の方々に、積丹町の小学生が冷たい飲み物を販売していました。これは、コミュニティ再生事業にご協力いただている札幌学院大学の河西 邦人教授のゼミの学生と積丹町の小学生が一緒にレシピを考え、ウォーキングイベントで参加者に販売する「おしごと体験」として実施されました。

 

 あまり天気はよくありませんでしたが、子供たちは熱心に飲み物の販売に励みました


あまり天気はよくありませんでしたが、子供たちは熱心に飲み物の販売に励みました

 

実は事前に2回、積丹町の児童を募り、メニューやレシピ、材料費、販売価格の設定など、子供たちのアイディアに対して学生がアドバイスを行い、試作も実施して当日に臨みました。

 

 この日のために、事前にメニューやレシピ、販売価格の設定などを学生と一緒に考えました


この日のために、事前にメニューやレシピ、販売価格の設定などを学生と一緒に考えました

 

当日は、3グループに分かれて、冷たいドリンク類を販売。歩き終えた参加者や「岬の湯」を利用される一般の方にも販売し、50杯×3グループ、合計150杯が見事に完売!

 

 スぺシャルゲストの谷川真理さんにもお買い上げいただきました。 真理さん、お味は? 「初めて味わうジュースです!」


スぺシャルゲストの谷川真理さんにもお買い上げいただきました。
真理さん、お味は? 「初めて味わうジュースです!」

 

他の施設を利用する事業も大切!

今回は、子供たちには実際の仕事を体験してもらい、食べ物の流通するしくみや販売を学んでもらうことが目的です。商品を作るために、材料を購入し、製作。いくらで売ればお金を稼げるのか。そのためには売れる商品を作り、お客さんに買ってもらうにはどうしたら良いのか。子供たちなりに考えて取り組みました。

 

 宣伝ボードを使って商品を紹介する子供たち。 となりのグループには負けていられません。


宣伝ボードを使って商品を紹介する子供たち。
となりのグループには負けていられません。

 

 どうしたらお客さんに買ってもらえるか、子供なりにいろいろ考えながら販売しました


どうしたらお客さんに買ってもらえるか、子供なりにいろいろ考えながら販売しました

 

■参加した小学生の感想

・ジュースをお客さんに売ったのが楽しかった!

・お客さんがジュースを飲んでくれたことが嬉しかった。

                          ・・・楽しそうに参加したようです。

 

・お客さんを呼びに行くのが大変だった。

・お客さんがたくさん来たからジュースを作るのが大変だった。

・値段を計算するのが大変だった。

                          ・・・物を作って売ることの大変さも体験できたようです。

 

また、ウォーキングイベントも成功裏に終了しました。

参加者からは、みんなで同じコースを歩き、参加者とすれ違う際に自然に声かけをするなど、一体感を味わうことができた!などの感想をいただいております。

 

このイベントでは、町民の方々に様々な立場でボランティアとしてご協力いただいきました。スポーツ推進委員、体育協会員、生涯学習推進サポーター、交通安全指導員、女性団体連絡協議会員のみなさんです。当日は、たいへんご苦労さまでした!

 

 女性団体連絡協議会員のみなさんは豚汁を提供してくださいました


女性団体連絡協議会員のみなさんは豚汁を提供してくださいました

 

海洋センターで実施する事業だけではなく、町内の住民の方々が広く参加いただくためには、町内の他施設においても実施することも大きなポイントです。今後も「海洋センターが近いから利用できる」方々だけでなく、より多くの住民の方々に参加いただける“コミュニティ再生事業”を展開していきます。

 
 

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事業部 大関 真理子

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