「温泉コミュニケーション」・プールから浴槽へ


「コミュニティ機能付加改修支援」~三重県熊野市の取組み~

 

かつては銅山で栄えた三重県熊野市紀和町地区。今も精錬所跡や鉱山資料館があり、また、世界遺産に登録された熊野古道にも近く、山の地形を生かした丸山千枚田も知られています。

そんな魅力あふれる地域に建設された熊野市紀和B&G海洋センターでは、2016年度の「コミュニティ機能付加改修支援」を活用し、プールサイドに浴槽を設置しました。

 

 丸山千枚田:名前は千枚田ですが、1340枚あるそうです。 現在は、稲作体験など数多くのイベントが開催されています


丸山千枚田:名前は千枚田ですが、1340枚あるそうです。
現在は、稲作体験など数多くのイベントが開催されています

 

なぜ、プールサイドに浴槽が!?

熊野市紀和B&G海洋センターのプールは温泉を利用しているため一年を通して利用をすることができますが、冬場は水温が下がってプールから出るときに寒さを感じるため、シャワーだけでは暖が取れないという利用者の声がありました。

 

その要望を形にしたのが「プールサイドの浴槽」で、次のような3つのメリットがあります。

・下がった体温を浴槽で温める。

・運動中(スイミングやウォーキング)ではできなかった会話を楽しめる。

・会話を通じて新しい友達やグループができる(新しいコミュニティの形成)。

 

 運動後に浴槽でゆったり。冷えた体を温泉で温めます


運動後に浴槽でゆったり。冷えた体を温泉で温めます

 

もともと温泉プールということで、1年を通じて利用がありましたが、寒さ対策を施せば利用者同士の会話が進んでコミュニティが生まれる等、さらなる活用が考えられます。

「新しくできた友達が来るから、会話が楽しめるから通うようにしよう」

「運動したあとお話ができるから、近所の人を誘ってみよう」

という流れを、今後作り上げていきます。

 

地域コミュニティの中心へ

海洋センターの周囲には、鉱山資料館、コミュニティセンター(図書館や文化発表などに利用)、診療所、郵便局、熊野市役所 紀和庁舎、商工会議所があります。

 

施設が集中していれば、地元住民のセンター周辺の利用率が高いことを想定するのですが、実際に海洋センター利用者の内訳は熊野市内の方が4割、周辺自治体の方が6割と地元の利用者の方が少ないのが現状です。

 

そこで、今後は地元住民へ広報紙による事業紹介の他、新聞へも利用案内を掲載し、センターの周辺自治体からの利用者に増して地元の方々の利用拡大を図っていきます。

 

また、新たな取り組みとして、診療所の先生から通っている患者さんへプールでの運動を紹介してもらうことで、利用者の増加を図ります。患者さんも水中で運動することで、体にかかる負担を軽減し、気軽にリハビリや健康促進に励むことができます。

 

さらに、コミュニティセンターが来年度末に「道の駅」として生まれ変わります。今までは地域の住民を中心に人が集まっていましたが、これからはさらに周辺地域を巻き込んで多くの人が集まります。

 

道の駅を利用する周辺自治体や地元住民、新たな観光客へ、海洋センターの施設や事業を知ってもらうことで、今までよりも多くの利用者が訪れるように魅力的な事業を一緒に作り上げていきます。

 

 手前の建物が海洋センター。奥の建物が、「道の駅」となるコミュニティセンターです


手前の建物が海洋センター。奥の建物が、「道の駅」となるコミュニティセンターです

 

海洋センターのある紀和町地区は1,700人の小さな地区ではありますが、買い物をする場所、遊べる場所などの施設が充実してきています。丸山千枚田や熊野古道を観光するときには、道の駅や海洋センターを利用してみてください!

 

 

 

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事業部 事業課 櫻井 裕之
茨城県かすみがうら市 2016年度自治体派遣研修生

1 コメント

  1. 中尾勝也 より:

    すばらしい記事、ありがとうございます。

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