スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート

No.026:髙山 大智海洋クラブから世界の頂点へ!日本セーリング界期待のホープ!
2019.02.08 UP

髙山 髙山 海洋クラブから世界の頂点へ!日本セーリング界期待のホープ!

プロフィール

髙山 大智(たかやま だいち)

1998年1月生まれ、大分県出身。
小学2年生から大分県のB&G別府海洋クラブでセーリング競技を始め、小学校6年生の時に出場した全日本OP級選手権大会で準優勝。中学時代OP級世界選手権出場。高校進学と同時に練習拠点を和歌山県に移し、B&G和歌浦海洋クラブに所属。国体、インターハイの各大会で好成績を残す。
2015年の420級世界選手権で優勝。現在日本大学3年でYAMAHA Sailing Team ’Revs’に所属しセーリング日本代表チームのメンバーに選出されている。ポジションはスキッパー(二人乗りセーリング種目・舵取り役)。
昨年9月に行われたセーリングワールドカップシリーズ江の島大会2018ではペアの今村公彦選手とともに銅メダルを獲得。

前編:強風時でのスピードは世界トップクラス!でも実は昔は強風苦手でした・・・

- B&G別府海洋クラブでの思い出をお聞かせください。 -

 僕の恩師で別府海洋クラブ代表の濱本徹夫さんが飼っていた犬がすごく吠えるんです。それも僕にだけ(笑)艤装の準備をするとき絶対に通らないといけない場所に毎日いて、それを避けながら毎日ヨットを運んだりしているっていうイメージです。それが一番の思い出ですね。

- いきなり変化球ですね。ありがとうございます。小さい頃はどんな少年でしたか。 -

 小さい頃は感覚で生きているというか、少し変わった人間でした。例えばゴムボートが走ったときの後ろに引き波がきますよね。それ見るのがすごく好きでずっと見ていました。よく言えば一つのことに集中するタイプの男の子でした。

- 小さい頃にヨットの練習で苦労したことはありますか。 -

 ヨットって風が強くなるにつれて体力的にどんどんきつくなっていくんです。風が強いときに真後ろでコーチに見られながらヨットをやっているときは一番辛かったですね。ちょっと休んだら、すぐ「体が動いてない!」って言われてしまうので。だからコーチが後ろに来るまでは手を抜いて、コーチが来たらめっちゃ頑張るんです(笑)

- OP級からレーザー級に替わったときに戸惑ったことはありますか。 -

 僕がOPの次に乗ったレーザー級のシングルハンドは一人乗りなんですけど、強風になるタイミングが早いというか、ちょっと振り回されている感じでしたね。それまでは自分で操れる感じはあったんですけど、レーザー級に替わって自分が振り回されるみたいな感覚をすごく味わいました。でも、一人乗りで基本的な操作は変わらないので、慣れてくるとちょっとずつできるようになっていました。体重を増やしたりして、体格を船に合わせるのが一番大変だったと思います。

- 小学校2年生から海洋クラブでセーリングをやっていたということですが、幼少期のセーリングの経験は重要でしょうか。 -

 すごく重要だと思いますね。ヨットに乗って海へでると自分で色んなことを判断しないといけない。自分でちゃんと舵を持って操作しないとどこかへ行ってしまったりするので、自分で何かをする能力、いわゆる自主性が身に付くのかなと思います。

  • セーリングの写真

    別府海洋クラブ時代の髙山選手

  • 表彰台の写真

    B&G 別府海洋クラブ時代から様々な大会で表彰台に上がる

- 昨年9月に行われた江の島でワールドカップシリーズでの銅メダル獲得!おめでとうございます!この結果はご自身の中でどう受け止めていますか。 -

 今まで課題だったところがクリアできて自分のスランプを一気に跳ね飛ばした大会になりました。実は大会前は自分の中ではマイナス期というか停滞期というか・・・。頑張っているけど成績がついてこない時期でした。江の島大会の前に世界選手権があって、その結果が本当にぼろぼろで。来年オリンピック選考があるのにこれじゃ全然駄目だっていうくらいすごく落ち込んでしまったんです。でもその後自分の欠点などを修正して、江の島大会ではそれをすごく生かせた大会になりました。また、大会のレベルも高く、世界トップクラスの選手がほとんど出ているので、その中でもメダルを取れたことは、自信につながりました。ただ日本人が金メダルを獲得したので僕の印象は薄れてしまっていますけど(笑)

- 自分の性格を一言で表現するとどうですか。 -

 他よりも大きな事をしたい人間ですかね。例えば、皆が5km走るって言えば8km走るし、3時間練習するって言えば、4時間練習するし、捻くれ者なんですかね。(笑)

- レースにおけるご自身の強みはなんでしょうか。 -

 強風でのレースで強みを発揮しますね!
 強風時でのボートスピードに自信がありまして、世界でもトップレベルにいけるんじゃないかなっていうくらいのスピードを持っていると思っています。
 それこそB&G海洋クラブ時代OPに乗っていたときに強風を我慢して練習してきたことが生きてるいなと思います。
 強風でコーチに後ろから追いかけられてつらい思いをしていることが多かったんですが、練習しているうちに強風が得意になって、風が吹いてくると「やった!」っていう気分だったんですよ。

- 練習がある日のおおまかな1日のスケジュールを教えてください。 -

 11時集合で、そこからミーティングをして、12時ぐらいに海に出ていきます。そこから3時間くらい練習をして、帰ってきて、ミーティングを1時間ぐらいして解散という流れですね。11時集合でそれまでに船の艤装などを行うので、10時過ぎくらいにマリーナに着いて準備をしています。

- 現在はどのような練習をしてますか。 -

 今は相手に対してどうするかという練習をしています。最初は基本的なヨットの走らせ方などボートスピードを上げる練習をします。その次はストラテジーといって、どうやったらマークに一番早く着くかという練習をします。今は3段階目。相手に対してどうするかといった相手を想定した練習を行っています。

- 今練習中に意識していることはありますか。 -

 一番はコミュニケーションですね。
 協調性がないっていうのは僕の課題なんですけど、二人乗りでやっていて、二人いるので四つの目を使っていろんな情報を共有することで情報を倍にすることができるんです。それが僕ちょっと苦手で。状況を見て考えて黙り込んでしまうんです。見た情報をペアに伝えられれば解決策をより多く出すことができるんです。見えていないものが見えますのでペアからもらう情報ってすごく自分にいい情報なんです。それを私もペアに伝えられるようにならないといけないですね。

- 試合中に意識していることはありますか。 -

 ベストパフォーマンスを出すことですかね。
 勝ちたいっていう思いが強過ぎるとテンパってしまうので考え方を変えて、レースを楽しんでベストパーフォンマンスを出そうと意識しています。

- 現在オリンピックに向けての特別に取り組んでいることはありますか。 -

現在の練習風景の写真

現在の練習風景

 今海外の選手と契約しているんですけれど、その選手が世界ランク1番の選手なんです。すごいレベル高いというか、レジェンドっていわれるくらいの本当にすごい選手で、その人と組んで練習をやっています。

後編:群雄割拠の日本セーリング界。ライバルを押しのけ死に物狂いで世界のトップを目指す!に続きます(近日公開予定)

(文:中村 克也

B&G別府海洋クラブ

髙山大智選手ゆかりの
B&G別府海洋クラブ(大分県 別府市)

OPディンギを中心に海洋思想の普及と青少年健全育成に努めている。
親子で楽しむ海洋レクリエーションなどを行っている。また、OP級の各種大会に出場し数多くの成績あげている。他の海洋クラブと合同事業で国際交流事業を展開している。

B&G和歌浦海洋クラブ

県営で整備された国内屈指のマリーナ。地域活動が活発で様々な体験会を実施している。

公式HP