スペシャル 夢をつなげ！B&Gアスリート

はい。走りに没頭していた最中は、とにかく「入賞すること」を目途とし、まずはその枠に入れるかどうかを意識しつつ走り続けました。
ゴール後は、「やりきった感」があったものの、結果見た瞬間に、入賞まであと一歩であったということが分かり、とても悔しい気持ちになりました。

私は体が小さいので、まずは体を大きく使い、1本のスキーに乗れるようにしたい。そうした点を直せば、もう一歩先に行けると思います。

通常は、両足付いているため、片方に重心が乗りきらないと、バタバタと走っている感じがあります。それを滑らせて、1本の板に重力を乗せていくことで、無駄な体力も使わずに滑っていけるので、そうした点を直せればと思います。

現在、タイプ的には、私と違う滑りをする金メダリスト、新田佳浩選手のような方を目標にしています。また、滑りでは、ロシアの選手を真似したいなと思っています。

4歳年上になりますが、パラリンピックに出場しているロシアのプロンコフ選手です。

今のところ座右の銘は特にないです。あの言葉は、考え抜いて無理やり絞り出した感じです。「頑張るぞ」くらいの感じで。

子供の頃は、とにかく負けず嫌いで、ゲームなどで負けたら泣いてました。今も自分の性格を一言でいうのは難しいですが、シャイで負けず嫌いという面はあるかと思います。
当時は野球のゲームにはまっていました。まだ小学1年生では、テレビゲームで野球というと、結構操作が難しいじゃないですか。そんなうまく操作もできないのに、親と真剣勝負して、もうぼろぼろに負けて泣きました。

そうかもしれないですね。

子どもの頃は、食べ物とかだったらハンバーグとか好きでした。今はラーメンが好きです。
県外に美味しい店があり、合宿の途中などにも食べにいったりすることもあります。

「選手」として考えると回数はさほど多くないのかもしれませんが、夏の強化合宿ほか、冬は毎日のように合宿に入っている状況です。
11月から合宿入り、その後1度、学校の試験等で戻ってきますが、終了後には、また合宿に戻り、県内予選や全国大会出を繰り返す、というようなサイクルです。そのため、3月までのシーズン中は、ほぼスケジュールが埋まっている状態で、家で過ごす時間があまりありません。
試験前はクラスの人にノートを送ってもらうなど、一応、対策はしますが、試験後には勉強しなくなります。

幼少期に、友人がスキー選手を目指すと言っていたのに影響されたことを覚えています。今となっては、その点で少し夢が叶った感はありますね。
当時は幼稚園児だったので、もちろんスキーそのものは出来なかったのですが、幼馴染みがいうなら、「じゃあ僕も」みたいな。当時は適当に、夢を語っていただけで、本当に選手になれるとは思っていなかったです。

スキーは元々従妹が入っていたスポーツクラブに、入会を勧められ、そのクラブがたまたま冬にスキー教室を実施していたのを契機に始めました。その切っ掛けがなければ、中学生の頃、忙しい職業とは聞いていましたが、警察官を目指していたことはあります。
しかし以後は、スキーに集中していますね。

優しく怖い両親です。至らない点については、駄目だしもしてくれるし、とても厳しい親だと思います。でもスキーは詳しくないようで、あまり口だしすることはありませんが、ビデオを撮ってくれたりします。
両親にはよく怒られます。例えば、部活から帰宅後に、「濡れた服をそのまま放置するな」とか。日常茶飯事に注意されることはいろいろありますね。

はい。何でも自由にやらせてくれる親でした。小3の頃には、サッカーをやりたいといったときも二つ返事でやらせてくれました。しかし、ワールドカップも観ていましたし、遊び感覚では、好きだったのですが、チームプレイで真剣にプレイするとなると、サッカーは、私にはどうも不向きのようでした。

チームでは、フォワードを担当していましたので、走ることは得意なほうだと思います。
50メートルは6.9秒ほどで走ることができますが、それでも短距離よりは長距離のほうが向いているようです。

私の所属しているクラスは生活文化科で、家庭科のような科目を主に学ぶところで、男子は二人しかいませんでした。

そこでは服を作ったり、料理作ったり。あと、子どものことについて学んでいますが、あまり頭に入ってないですね。明日も調理実習ありますが、料理は実は得意ではなく、身に付いてない感じです。

はい。最初は普通の健常者の人たちと一緒に競技をしていたので、自分がそこまでの障害を抱えているという認識はありませんでした。
バンクーバー五輪の際に、パラリンピック部門で新田佳浩選手が金メダルを獲得した頃から、私にもパラ部門へのスキーにでないか、との誘いが来始めましたが、最初は少し抵抗がありました。
しかし、何とかいけるのではないか、と気持ちを切り替えることができました。もちろんパラだけではなく、オリンピック種目でも、クロスカントリースキーを目指したい気持ちもありました。