スペシャル 夢をつなげ!B&Gアスリート

No.018:三木 つばき選手(静岡県掛川市出身のプロアルペンスノーボーダー 全日本スキー連盟ナショナルチーム強化指定ユース)2016年度プロランキング1位を獲得した女子中学生!
B&G掛川市海洋クラブ出身のスノーボード界のプリンセス!

2018.03.20 UP

静岡県掛川市出身のプロアルペンスノーボーダー 全日本スキー連盟ナショナルチーム強化指定ユース

プロフィール

三木 つばき(みき つばき)

2003年6月1日生まれ、静岡県掛川市出身で小学4年生の時、B&G掛川海洋クラブに所属し、カヌーやヨットに乗っていた。

生まれは長野県白馬村で、指導者の父の影響から4歳でスノーボードを始める。小学6年生でプロ登録し、過去最年少のアルペンプロスノーボーダーとなった。

競技種目は、スピードを競うアルペンスノーボードの※パラレル大回転。2016年度には中学1年生ながら、年間プロランキングで1位を獲得。2016年10月には、全日本スキー連盟のナショナルチーム強化指定ユースに選ばれる。

今年1月、登別で開催されたプロの大会「ブラックパールカップ」で優勝を果たした若きプロスノーボーダー。

2017年5月から「輝くかけがわ応援大使」に任命されている。
現在、掛川市立桜が丘中学校に通う中学2年生。

パラレル大回転で滑降中の選手

パラレル大回転とは…

18カ所以上設置された旗門がある2つのコースを各コース滑降し、速さを競う競技。

英語でパラレル・ジャイアント・スラローム(Parallel Giant Slalom)で、PGSと表記されることもある。

前編:スノーボードの英才教育!?小学3年生の女の子が冬に3ヵ月間山籠もり

- スノーボードの魅力と、競技をはじめた経緯を教えてください -

4歳でスノーボードをはじめた三木つばき選手

4歳でスノーボードをはじめた三木つばき選手

 父がスノーボードテクニカルという競技で日本人トップの選手で、指導者としても仕事をしていました。その影響で、私も4歳の頃からスノーボードをはじめました。最初は急な斜面を滑るのに、恐怖心がありましたけど、すぐに慣れて、スピード感を楽しむようになりました。

 当時、私はアルペン競技でしか味わえないスピード感やレースの楽しさに魅力を感じました。スノーボード種目の中で、スピードを競う種目は少ないのですが、アルペンではそれが味わえるのが魅力の一つだと思います。また、パラレル大回転では凄い迫力とスピードで滑ってくるので、見る側としての魅力だと思います。最高時速は70km以上にもなるんですよ!

- 小学4年生の頃に掛川市の海洋クラブに所属されていたそうですね -

 最初に海洋クラブを知ったのは、小学3年生の時、学校で配られた募集チラシを見て知りました。親が小さい頃にヨットに乗っていたこともあり、未経験だった水上スポーツに興味がありました。そこで海洋クラブを知り、親からの一押しもあったので、入ることにしました。

- 海洋クラブの思い出や当時学んだことが今でも活きていることはありますか -

 冬はスノーボード、夏は海洋クラブでカヌーやヨットに乗っていたので、時期が重なることもなく、純粋に水上スポーツを楽しんでいました。

 一番の思い出は、ヨットレースで、風の向きが分からず、全然思い通りに進まなくて、ゴールに戻ってくるのに1時間以上かかったことです。

オフシーズンに海洋クラブでカヌーを楽しんでいる三木選手

オフシーズンは海洋クラブでカヌーやヨットを楽しみました

 静岡県内のスポーツ大会では、カヌーの小学生部門で優勝して、そこでのタイムが中学生と比較しても一位だったことも良い思い出です。だから最近はあまり乗れていませんが、今でもカヌーは好きですね。

 器材を大事にすること、皆と力を合わせて準備を行うことは、すごく大事だと海洋クラブの中で学ぶことができました。カヌーやヨットの器材準備を海洋クラブの全員でやるのですが、そういった皆で何かをするっていうことが今のスノーボードの練習にも活きています。

- その後、小学6年生でスノーボードのプロに登録していますが、なぜプロになろうと思ったのですか -

 小学5年生のとき、初めてアマチュアとしてプロアマ戦に出場しました。
その中で、周りの選手のミスも幸いして、4位になりました。また、アマチュアの全国大会では大人の部門で3位になり、レベルアップしたプロの場で戦いたいって思うようになりました。

 プロになるには、※条件があります。これを小学4年生で達していたのですが、実際に「プロになろう」と思ったのが5年生の時だったので、翌年の6年生でプロ登録しました。

プロ登録の要件(いずれか一つ)
アマチュア全日本選手権で2位以内を獲得
年間のアマチュアランキング5位以内
アマチュアとしてプロアマ戦に出場し、上位4位に入る

- 普段、どんな練習をしているのですか -

 小学3年生のときから、冬の3カ月間は親元を離れて長野県で1人山籠もりをしています。最初は寂しい気持ちもあったのですが、すぐに楽しい気持ちが勝るようになりました。(笑)

 スピードが出る競技なので危険なところもありますし、私も何度かケガをしました。それでも、楽しさが勝るので、辛いことはないですね。雪の上でやるトレーニングは全て楽しいです。だからシーズン中は、とにかく滑っています。

 オフシーズンは、掛川市B&G海洋センターの横にある「さんりーな」などの施設や自宅でトレーニングしたり、市外の陸上クラブに所属して短・長距離走で下半身を鍛えています。オフシーズンは、好きなスノーボードができないので、正直かなり辛いです。(笑)

- 休日の過ごし方を教えてください -

 休日はトレーニングが全くない日は、できるだけ寝ています。
 それから起きて、ご飯食べた後は、ひたすら勉強ですね。シーズン中の遅れを少しでも取り戻したいので。

 あと、本を読むのは結構好きで最近は『ハリー・ポッター』を読んでいます。映画より詳しく内容を知れるので、ハマっています。

「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」に没頭中

『ハリーポッター』に没頭中

※後編に続きます

(文:鈴木 慶

後編:同年代では敵なしの中学生プロスノーボーダー!ストイック過ぎる競技生活と秘話

静岡県B&G掛川海洋クラブでのヨットの写真

"掛川でマリンスポーツを楽しもう!"を合い言葉に、自然に親しみ、生涯楽しめるマリンスポーツの基礎を身につけるべく活動に励んでいる。また、楽しむだけでなく集団行動の中で規律と協調性を学び、環境保護にも目を向け活動水面周辺の清掃活動も積極的に行っている。

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