活動記録 2018 B&G 全国ジュニア水泳競技大会を開催

活動記録 2018 B&G 全国ジュニア水泳競技大会
8月18日 東京辰巳国際水泳場

過去最高となる全国26都道県からパラジュニアアスリート含む672人が出場
山梨県が総合優勝!4連覇達成

 2018年8月18日(土)、東京都江東区の東京辰巳国際水泳場で「2018 B&G全国ジュニア水泳競技大会」を開催しました。大会は全国のB&G地域海洋センター、海洋クラブに所属し水泳にいそしむ青少年と障害のあるジュニアアスリートを対象に実施され、成果を発表する場となっています。同時に2020年東京五輪に向けて、特にパラリンピックを応援する素地を作り、障害者も積極的に参加できるインクルーシブな共生社会の実現を目指すものです。また、日頃は接触の少ない障害者と健常者両者の交流を通じて、心身ともに健全な青少年を育てることも開催の趣旨としています。

  • スタート地点から勢いよくプールに飛び込む男子選手たち

    レース開始!勢いよくプールに飛び込む選手たち

  • 開会式で選手宣誓する男女の選手

    開会式で選手宣誓

 当日は、日本水泳連盟資格級1級の標準タイムを クリアした小・中学生660人と、「一般社団法人 日本身体障がい者水泳連盟」に所属する8人、「スペシャルオリンピックス日本・東京」(SON東京)に所属する4人、計12人のパラジュニアアスリートが参加。同じ区分のレースに参加するとともに、昼休みに行われたエキシビジョンゲームに健常者とチームを組み出場するなど、交流も深めました。

 2000年から行われている大会は今年で19回目。障害の有無にかかわらず誰もが参加できる大会としては、今年で3回目となります。

団体総合優勝した山梨県(中央)、その左は準優勝の埼玉県、右端は3位の群馬県。左端はB&G財団の菅原悟志理事長

団体総合の部で優勝した山梨県を代表して西山洸司郎さんは、「今年で4連覇ということでとても嬉しいですが、個人の思いとしては今年最後(の出場)ということもあり少し寂しさもあります」とコメントしました。またプレッシャーはありましたかとの問いに対し「少しありましたが、あまり気になりませんでした!」と、肝っ玉の大きさも。また、優勝カップを受け取った代表者は、応援してくれた山梨県の方々に「ありがとう!」と一言、大きな声で、感謝の意を伝えました。

パラジュニアアスリートたちと。前列左端はパラリンピック出場の成田真由美選手

大会には、スペシャルゲストとして水泳でアトランタ・パラリンピックから北京パラリンピックまで4大会連続出場し、合計20個のメダルを獲得した、成田真由美選手もゲスト出場しました。このほか大会顧問として出席した、シドニー五輪の背泳ぎの銀メダリスト、中村真衣さんはスペシャルオリンピックス日本・東京の障害者アスリート4人に水泳指導をしました。

会場の全体の様。眼下にプールが見える

閉会にあたり、B&G財団の菅原悟志理事長は「早朝から長時間にあたり、皆さんの目標に向かい突き進む姿、決してあきらめない強い姿勢、そして競技終了後に挨拶をする礼儀を目の当たりにし、今日1日で皆さんから多くのことを学ばせていただきました」と挨拶。さらに「今年から参加したパラジュニアアスリートを温かく見守る、仲間への配慮や優しさにも感心しました。これからの人生で苦難もあろうかと思いますが、決して皆さんは一人ではありません。今回皆さんを支援していただいたご両親や指導者に感謝をしていただくとともに、"仲間がいる"ということを忘れないでほしい」と述べ、大会を締めくくりました。

「ゆるプル」カッパリレーで交流深める

厳しいレースの合間にはお楽しみも。カッパリレーは頭の皿にボールを載せて、プールの真ん中まで往復するリレー競争。カッパに成りきればスイスイと、手こずると意外と難しい。またB&Gチャレンジの種目の一つである、ノータッチボールも行いました。

  • 頭につけたお皿のボールを落とさないように、笑顔で泳いでいる女の子

    ボールを落とさないように慎重に…

  • カッパリレーに出場中の子供たち

    カッパになり切れ!

  • ノータッチボールに挑戦している親子

    B&Gチャレンジの種目の一つであるノータッチボール

  • 中村選手と成田選手を囲んで、ゆるプル競技に参加してくれた皆さんの集合写真

    中村選手と成田選手を囲んで、参加者の皆さんでパチリ!

総合成績

  団体総合 男子の部 女子の部
優勝 山梨県 山梨県 山梨県
準優勝 埼玉県 群馬県 埼玉県
3位 群馬県 長野県 栃木県

【 最優秀選手 】2名

都道府県 海洋センター名 名前 性別 学年 種目
群馬県 明和町 森戸 琉輝 小4 背泳ぎ
山梨県 南アルプス市白根 穂坂 美空 中1 バタフライ

森戸 琉輝さん

森戸 琉輝さん(群馬県明和町B&G海洋センター/小4)

「最優秀選手賞が取れてよかったです。レースではあまり緊張しませんでした。いいタイムが出たので、来年も頑張りたいです」

穂坂 美空さん

穂坂 美空さん(山梨県南アルプス市白根B&G海洋センター/中1)

「3回目で最優秀選手に選ばれてとてもうれしい!でもあと、0.1で大会記録が更新できたので少し悔しいです。来年はレコードを狙います」

【 優秀選手 】6名

都道府県 海洋センター名 名前 性別 学年 種目
山梨県 甲州市塩山 川口 心優 小4 バタフライ
茨城県 石岡市 磯畑 麗桜 小4 バタフライ
山梨県 甲州市塩山 細野 泰聖 小5 バタフライ
福井県 大野市 小林 優香 小6 自由形
山梨県 南アルプス市白根 山内 洋喜 中2 背泳ぎ
富山県 富山市八尾 大上 詩央里 中1 自由形

左から川口さん、磯畑さん、細野さん、小林さん、山内さん。左端はB&G財団の古山透常務理事

【 中村真衣賞 】

 今回は、大会顧問の中村真衣さんから中村真衣賞として、チーム応援賞・チャレンジ賞・遠くから来たで賞の3つの特別賞が選手たちに贈られました。

  • 中村さんと一緒に、青森県チームの子供たち

    チーム応援賞:青森県チーム

  • 中村さんと一緒に、パラ水泳チームの親子

    チャレンジ賞:パラ水泳チーム

中村さんと一緒に、高知県チームの女の子

遠くから来たで賞:高知県チーム

【B&G財団特別賞】

B&G財団特別賞:長野県チーム

 今回初めての賞として、B&G財団特別賞が贈られました。大会運営中、スポーツマンシップにのっとり競技に取り組むだけでなく、礼儀正しく、他の模範となるような立ち振る舞いを見せてくれたチームが選ばれました。

大会結果詳細

写真販売スタートしました

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※写真購入に関する情報につきましては、「2017 B&G全国ジュニア水泳競技大会」プログラム、または参加賞に同封したチラシをご覧ください

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