活動記録 東京2020応援プログラム B&G巡回写真展「スポーツのチカラ」

活動記録 東京2020応援プログラム B&G巡回写真展「スポーツのチカラ」

東京だけじゃダメ!地方のパワー、結集へ!オリ・パラ成功へズームイン
全国22カ所のB&G海洋センターで7月から来年3月まで過去のオリ・パラ名場面50枚を掲示

 早くも2年後に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会。
開催地の東京はじめ首都圏では着々と準備が進められており、五輪ムードが高まりつつありますが、地方での盛り上がりはまだ今一つとも言われています。

 東京2020を成功に導くためには、56年ぶりの「日本開催」を軸に据えて、全国の人々の意識とパワーを結集すること。これが、欠かせない条件の一つになることは言うまでもないでしょう。

 B&G財団では、東京2020に向け、主に地方での機運醸成を支援する目的で、全国を巡回する写真展「スポーツのチカラ」(共同通信社後援)を開催します。当財団のパートナーであるB&G海洋センターのスペースを利用し、過去のオリンピック・パラリンピックの名場面を集約した日本人選手や選手団の写真を掲示するもので、7月から来年3月まで約9カ月間にわたって全国の主要地域22カ所を回ります。

左から菅原悟志B&G財団理事長、パラカヌー現役選手の瀬立モニカさん、シドニー五輪メダリストの中村真衣さん、共同通信社の小林伸輔オリンピック・パラリンピック室次長

 スポーツを通じた健康づくり、人づくりとコミュニティ拠点の形成を目指す当財団では、スポーツを「する」「観る」「支える」ことをベースに、東京2020にも積極的に参画していく方針です。

 今回の巡回写真展は、その記念イベントの一環として立ち上げたもので、これらの活動を通じて、スポーツやパラスポーツへの興味や関心を高めるとともに、障害者への理解深化や支援強化などインクルーシブ(包括的)な取り組みにもつなげたいと考えています。

 「スポーツのチカラ」事業は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が定める「東京2020参画(応援)プログラム」の認証を受けており、大会への参画や機運を組織的に盛り上げていくことができます。また、共同通信社の協力を得て、臨場感あふれる写真を取り揃えることができました。

 巡回写真展のスタートは7月7日。兵庫県上郡町にある上郡町B&G海洋センターで開幕し、現地でオープニングセレモニーを開催します。各会場の掲示期間は5~11日間で、来年3月18日の最終日まで、全国各地域のB&G海洋センターを巡回します。

開催順 都道府県 海洋センター名 展示期間 当時開催事業(予定)
1 兵庫県 上郡町 2018年7月7日(土)~16日(月) オープニングイベント、西播総体中学校(柔道大会)他
2 秋田県 由利本荘市西目 2018年7月21日(土)~31日(火) アクアビクス教室・小学生水泳教室
3 福岡県 築上町築城 2018年8月4日(土)~12日(日) 障害者マリンスポーツ体験教室、障害者水泳教室他
4 福井県 坂井市丸岡
坂井市春江
2018年8月17日(金)~19日(日)(丸岡)
2018年8月20(月)~21日(火)(春江)
カヌー教室
5 三重県 大台町 2018年8月25(土)日~9月4日(火) 水上カーニバル(ナックル艇レガッタ大会)
6 熊本県 長洲町 2018年9月8日(土)~15日(土) にこにこフェスタ(カヌー・ペタンク等体験)
7 山口県 周防大島町 2018年9月19日(水)~23日(日) バレーボール大会
8 宮城県 蔵王町 2018年9月27日(木)~10月3日(水) 小学生陸上大会
9 北海道 古平町 2018年10月7日(日)~14日(日) ロードレース大会
10 広島県 三原市久井 2018年10月18日(木)~23日(火) B&Gチャレンジフェスティバル
11 群馬県 みなかみ町新治 2018年10月27日(土)~11月4日(日) 文化祭展示発表会、障害者スポーツ体験教室
12 三重県 菰野町 2018年11月8日(木)~13日(火) 障害者スポーツフェスティバル、B&G海洋センターリニューアル式典
13 埼玉県 久喜市栗橋 2018年11月17日(土)~21日(水) やさしさときめき祭(ボルダリング出展)
14 熊本県 玉名市岱明 2018年11月25日(日)~12月3日(月) パラスポーツ体験会、あすチャレ(パラサポ)
15 埼玉県 嵐山町 2018年12月7日(金)~16日(日) 嵐山町健康マラソン大会
16 島根県 松江市宍道 2018年12月20日(木)~27日(木) 水泳教室クリスマスイベント
17 千葉県 大多喜町 2019年1月6日(日)~14日(月) 大多喜城マラソン大会
18 兵庫県 芦屋市 2019年1月19日(土)~27日(土) 水泳教室
19 愛媛県 愛南町御荘 2019年2月1日(金)~11日(月) ふれあい健康マラソン大会
20 岐阜県 八百津町 2019年2月15日(金)~23日(土) B&G会長杯家庭婦人バレーボール大会、パラスポーツ体験会
21 栃木県 下野市国分寺 2019年2月27日(水)~3月5日(火) 障害のある方も楽しめるやさしいスポーツ教室(カーレット、ラダーゲッター)
22 島根県 雲南市加茂 2019年3月9日(土)~18日(月) パラスポーツ体験会

 写真展では、これまでのオリンピック・パラリンピックで活躍した日本人アスリートの名場面写真50点(共同通信社提供)をパネルに収め、海洋センターの体育館や共有スペースに掲示します。

 島根県の雲南市加茂B&G海洋センターのテニスコートで練習したことのあるテニスの錦織圭選手、中学時代まで山梨県の南アルプス市白根B&G海洋センターを拠点に練習していた競泳の江原騎士選手などB&Gにゆかりのある選手をはじめ、体操の内村航平選手やレスリングの吉田沙保里選手など、そうそうたるアスリートたちの雄姿がご覧いただけます。

展示する写真の一部。そうそうたるアスリートたちのオリ・パラでの雄姿

 「スポーツのチカラ」を全国的に盛り上げていこうと、6月21日には、都内で報道関係者向けの会見を開き、事業内容を紹介しました。当財団の菅原悟志理事長はあいさつで¬¬、「リレー形式で行う巡回写真展やイベントを開催することで、まだまだ盛り上がりに欠けるという地方にも、東京2020に向けた"熱"を届けていきたい」と語り、オリ・パラへの支援強化を強調しました。

 また、会見席上には、2000年シドニー五輪のメダリストで元競泳選手の中村真衣さんと現役パラカヌー選手で東京2020への出場を目指す瀬立モニカさんを招いて、両氏によるトークセッション「オリンピアン・パラリンピアンが語る東京2020」を行いました。

自分が写る写真パネルに揮ごうした中村さん(右)と瀬立さん

11年前に競泳界を引退し、現在は長岡市スポーツ親善大使やB&G財団理事も務める中村さんは、オリンピック・パラリンピックの魅力について、「国も環境も違う中で戦う選手たちが、世界中の人々にスポーツを通して感動を与える。夢や希望を与えてくれる」とし、「東京2020は、日本において世界を一つにする場」だと強調しています。一方、瀬立さんは東京都江東区の出身で、東京大会は本当の意味での地元開催になるといい、「(競技場まで)自転車で行ける距離なので(笑)、いろんな方々から声をかけてもらっている。メダルを獲得して、地元で最高の時間を皆さんと共有したい」と大会に向けた熱い思いを、力強く語っていました。

 さらに東京202の機運醸成についても触れ、「何もしなければ、盛り上がらない。全国の人々が『東京というより(五輪・パラが)日本にくるんだ』という意識で、地方からも盛り上げていけたら、大成功に終わるのではないか」(中村さん)と指摘。併せて、今回の巡回写真展には「地方からの機運を盛り上げるという意義は大きく、成果を期待している」。B&G財団にもエールを送っていただきました。