幼児から高年齢者までの心身の健康づくりに関する事業

平成26年度レベルアップ研修 幼児運動プログラムを開催(日本財団助成事業)
子供が運動好きになる為のプログラムを学ぶ

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 平成27年2月12日(木)と13日(金)の2日間に渡り、「平成26年度レベルアップ研修会 幼児運動プログラム」を実施しました。この研修会は、すでに海洋センターで幼児に運動指導を行っている指導員やこれから担当する指導員を対象とした研修会です。今回は、北海道から鹿児島県までの21道県から36名が参加し、幼児期に必要とされる運動プログラムを学びました。

※幼児運動プログラムとは?

1日目


講義:専門家と指導者の講義から学ぶ幼児運動の知識と方法

1日目は、日本財団ビル2階で、専門家2名による講義、ならびにB&G指導員2名の事例発表を行いました。
最初に、「子供の運動オンチ克服法」というテーマでご講義いただいた徳島大学 荒木 秀夫 教授は、「知性は身のこなしを反映します」と説明し、幼児期における運動と脳の発達が、子供の運動神経にとても重要であると指摘しました。
また、兵庫県豊岡市教育委員会の仲義 健 氏が、「幼児に必要な運動遊び」についての講義を行い、「幼児の運動は、まず真似る」といった点に注目しながら、動物を真似る歩き方や触れ合い運動を取り入れた豊岡市のプログラムを発表。更に、就学前と後の子供に対する指導ポイントについても詳しく説明しながら、「子供たちに、体を動かすことが大好きになってもらいたい」と教育者としての情熱を参加者に伝えました。

講義「子供の運動オンチ克服法」
徳島大学教授 荒木 秀夫 氏

「成長にあわせた、子供の運動欲求を妨げないことがとても大切です」

講義「幼児に必要な運動遊び」
豊岡市教育委員会 仲義 健 氏

「幼稚園や学校を巻き込み、地域全体で子供たちに運動習慣を与えましょう」

運動の基礎となる幼児運動を体験

指導員としての資質を高める実践的な講義

事例発表:海洋センターで行う幼児運動プログラムを同じ指導員から学ぶ

2つの講義の間には、海洋センターで実際に幼児運動プログラムを実施している指導員からの事例発表がありました。
秋田県にかほ市象潟B&G海洋センターは平成8年から幼児アクアリズムを導入しており、着衣泳や音楽を取り入れたプログラムを実施しています。同センター指導員の齊藤 徹 氏は、指導中の写真を使って、「潜ることができてから飛び込みに移るように、段階を踏んで指導することが重要です」といった、指導時のポイントを具体的に説明しました。
また、北海道滝川市B&G海洋センター指導員の森 成幸 氏は、「子供たちの成長が目に見えるようになったことが嬉しい」と語り、幼児から小学生の運動プログラムの概要やプールの無い幼稚園に運動教室を導入した事例を紹介しました。

秋田県にかほ市象潟B&G海洋センター
指導員 齊藤 徹 氏

北海道滝川市B&G海洋センター
指導員 森 成幸 氏

2日目


全体講義と実技研修:実技研修で実践力向上を目指す

2日目は、江東区の施設で、午前中に水中運動の専門知識を学ぶ全体講義を実施。全体講義では、アクアダイナミックス研究所の今野 純 氏が「アクアプログラムの実践」をテーマに、水の浮力や抵抗力についての知識やアクアプログラムを実施する上での注意点などを説明しました。
午後からは、同研究所の葉山 亜希恵 氏によるプールでの実技研修を行い、水中でのバランス感覚を養うプログラムを体験しました。その後、幼児フロア運動教室の実技研修として、深川VIP体操クラブで運動プログラムを指導している藤井 初美 氏からレクチャーを受け、運動動作の解説や指導時の注意点、柔軟体操の重要性などを学びました。

全体講義では水中での動き方や指導するうえでの注意点について学びました(講師:今野 純 氏)

ボールや縄跳びを使った運動プログラムを体験しました(講師:藤井 初美 氏)

参加者の感想

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・まだプログラムを導入していないため、具体的な講義や実技研修を受けたことによってイメージしやすくなりました。(大分県豊後高田市・指導員)

・大学教授の具体的な講義や経験のある指導員による事例発表は、すぐに実践に活かせる内容でした。また、現在行っている運動プログラムの改善点も見つけることができました。(兵庫県香美町香住・指導員)

・プログラムで取り入れている動作1つ1つを解説していただいたので、教室内容をより深く理解することができて良かったです。(三重県志摩市・指導員)

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