2013年 Ｂ＆Ｇ財団会長 年頭の挨拶
ブルーシー・アンド・グリーンランド財団
会 長 梶 田 功
新年あけましておめでとうございます。
新しい年を迎え、Ｂ＆Ｇ財団役職員を代表して一言ご挨拶を申しあげます。
ご承知のとおり、昨年末には戦後５回目となる師走の総選挙が実施され、３年３ヵ月ぶりに政権が交代いたしました。経済、外交、社会保障等々、いろいろな問題を抱えている昨今のわが国ではありますが、このようなときこそ、私たちは力を合わせてより良き道を進んでいきたいものと存じます。
また、一昨年に発生した東日本大震災の復興も始まったばかりであり、これからも数々の課題に取り組んでいかねばなりません。被災地皆さまの、すみやかな復興を心よりお祈り申しあげます。
昨年、Ｂ＆Ｇ財団では多くの事業を「“子どもたちに笑顔を“ 日本元気復活事業」として実施し、会場などで募金活動を行いながら、チャリティＴシャツ、ポロシャツを販売。その売上と各海洋センター・クラブから寄せられた寄付金の全額を、日本財団が推進する復興支援活動「エール ＦＯＲ 日本」・「日本財団ROADプロジェクト」に寄付させていただきました。本年も、できるかぎりの被災地支援を続けていきたいと考えております。
そして、将来の災害に備えるためにも、B&G財団は昨年から「海を守る植樹教育事業」を新規に展開しております。これは、横浜国立大学名誉教授の宮脇 昭先生が考案した、その土地本来の植生を使う植樹法によるもので、一般的な人工林に比べて災害に強いとされています。この事業を子どもたちの環境教育に役立てながら、少しでも地域の防災・安全に寄与できれば幸いです。
一方、B&G財団が幹事を務めるウォーターセーフティー ニッポン（水の事故ゼロ運動推進協議会）では、昨年６月にオーストラリアン・ウォーターセーフティー カウンシルと業務提携をいたしました。一昨年に手を携えたウォーターセーフティー ニュージーランド同様、相互に情報を交換しながら先進的な水難事故防止活動を目指していきます。
このほか、今年３月には重点事業の１つである、B&G体験クルーズ小笠原が控えております。船会社の事情により、本事業は今回で一時休止させていただきますが、36年にわたって積み重ねてきたノウハウは、さまざまな事業に活用していきたいと思います。
もちろん、各種全国大会、水に賢い子どもを育む年間型活動プログラムなど、他の事業は従来どおりに展開いたします。B&G財団は、本年も“スポーツ・健康・人づくり”の実現に向けて日々積極的に取り組んでまいります。
本年が皆様にとりまして実り多き年となりますようお祈り申しあげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
