活動支援

B&G財団の活動助成金を活用し、活動の輪を広げる (B&G高松海洋クラブ)

クラブ代表

大学時代にはヨット選手として活躍し、その後はアメリカズカップのニッポンチャレンジ・チームにも参画した、クラブ代表の小野澤さん。事業コンサルタントのノウハウをクラブづくりに活かしながら、生涯スポーツとしてのヨットを地元に定着させていきたいと語っていました。

めざすは生涯スポーツ

海外2クラブを含め、過去最大の参加者を集めた2011 B&G OP級ヨット大会・西日本大会(開催:7月17日~18日)。今年5月に舟艇器材配備式を行った、生まれて間もないB&G高松海洋クラブ(香川県)も、B&G財団の活動助成金を活用し大会に出場。
かつて、高松市にはジュニアヨットクラブがありましたが、15年ほど前に少子化などの影響を受けて休部してしまいました。ところが昨年、大学時代にヨット選手として活躍し、社会に出てからはマリーナや「海の駅」などの事業に携わってきた小野澤秀典さん(現:クラブ代表)が、退職を機に高松市へ帰郷。ジュニアヨット活動の復活をめざし、香川県ヨット連盟の有志とともにB&G高松海洋クラブを立ち上げました。
「ジュニアヨットクラブが休部した後、ヨットに乗りたい子どもたちは小豆島に行ってB&G池田海洋クラブなどのお世話になっていました。小豆島の皆さんの協力があったおかげで、高松のヨットの火が消えることはありませんでした」
小豆島は高速艇を使って30分ほどの距離にありますが、地元で活動できることに越したことはありません。高松市内の高校にはヨット部があり、香川大学にもヨット部の伝統が受け継がれているので、小野澤さんはなんとしても小中学生のジュニア世代を地元で育て、高校以降の活動につなげたいと考えました。
「高校や大学にヨット部があるのだから、ジュニア世代を育てれば社会人になるまでの一貫した活動の流れが出来上がります。そうすれば、生涯スポーツとして楽しむヨットが地元に定着していくのではないかと思いました」

大会の常連チームになりたい!

帰郷を機にジュニアヨット活動の復活をめざした小野澤さん。その願いに、香川県ヨット連盟の有志や、これまで高松市の子どもたちを受け入れてくれていたB&G池田海洋クラブなどが手を携えてくれました。
「昨年は、『船の祭典2010』が県内で開催されたため、多くの人の目が海に向いていました。そのため、広報に詳しいB&G池田海洋クラブの陶山代表の手を借りてヨット体験教室のリリースを作り、県の記者クラブに配信をお願いしたところ、新聞4紙が取り上げてくれました」
リリースを見て大勢の子どもが集まったため、教室は3回に分けて実施。その後、参加したこどもたちに、「クラブに入って年間の活動を楽しみませんか」と声を掛けたところ、18人が手を上げてくれました。
「よちよち歩きの18人のセーラーが毎週ハーバーに通うようになり、小豆島で合宿練習も実施。こうして、なんとか今年のOP大会に参加するまでになりました」
生まれたてのクラブなので成績は二の次だったと言う小野澤さんですが、OP大会では皆が完走を果たして満足のいく結果を残すことができました。
「クラブとしては初めての大会ですから緊張もしましたが、終わってみれば心地よい疲れを感じることができました」
生涯スポーツとしてのヨット普及をめざすB&G高松海洋クラブ。その活動の一環として、B&G OP級ヨット大会・西日本大会には積極的に参加していきたいと、小野澤さんは語っていました。

集合写真

今年5月に舟艇器材配備を済ませたB&G高松海洋クラブ。生まれたてのクラブですが、B&G OP級ヨット大会・西日本大会に参加して気を吐きました。前列左端は、高松市の子どもたちを受け入れてきたB&G池田海洋クラブの陶山代表です。

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