活動記録 「防災レクリエーション大会in愛南町」を開催

活動記録 「赤ずきんちゃん」テーマに、レクリエーション感覚で防災を学ぼう!
「防災レクリエーション大会in愛南町」を開催

日本財団助成事業

B&Gの新規事業「防災運動会」の第3弾

 「防災赤ずきんちゃんになって、楽しく防災を学ぼう!」を合言葉に、B&G財団は愛媛県の愛南町と協働し、12月2日、愛媛県の愛南町御荘B&G海洋センターで、「B&G防災レクリエーション大会in愛南町(日本財団助成事業)」を開催しました。

体育館の中で、たくさんの段ボールなどを障害物に見立てて避難

「ほら、こっちだよ」。段ボールをよけて避難です

「防災」がテーマの紙芝居に引き込まれる子供たち

「防災」がテーマの紙芝居に引き込まれる子供たち

 防災とスポーツをコラボさせた新しい形の"運動会"として今年初めて実施したもので、近隣の幼児、小学生とその保護者ら33人が参加。災害時に着用する「防災ずきん」をかぶって、障害物ゲームや借り物競争など運動の中に防災の知識を組み込んだゲームに挑戦しました。参加した子供たちからは「赤ずきんちゃんになった気分で、楽しく防災を学べたよ~」と、うれしい感想をたくさんいただきました。

 愛南町の防災レクリエーション大会では、童話の「赤ずきんちゃん」をモチーフに、クイズや障害物ゲーム、借り物競争など4種類のアクティビティを展開。参加者は赤い「防災ずきん」を着用してゲームに臨む一方、財団職員のスタッフらも赤ずきん役やオオカミ役を務めて、各アクティビティで赤ずきんちゃんとオオカミが奮闘しながらゲームを繰り広げていきました。

  • お互い手をつないでルートを進みます

    「避難シミュレーションゲーム」二人の息が大事です

  • 災害時の障害に見立てた、オオカミの被りもをかぶったスタッフをしり目に進みます

    大人も負けてはいられません。「あ、奥にはオオカミが!!」

 ゲームに先立ち、まずは基礎知識の習得からスタート。内容は防災紙芝居と赤バンダナワークショップ、それに防災クイズの3本建てで、南海トラフ地震や愛南町の防災をテーマにした紙芝居、クイズや、バンダナでの応急処置法などを実演しました。

 ウォーミングアップを終え、頭がさえてきたところで、いよいよゲームタイムです。ここからは、大人と子供が混合した2つのグループに分かれて、さあ、スタートしましょう。

「防災赤ずきんちゃんのおつかいゲーム」カードに書かれた質問の答えとなる「モノ」を探します

「防災赤ずきんちゃんのおつかいゲーム」カードに書かれた質問の答えとなる「モノ」を探します

 「避難シミュレーションゲーム」と名付けた障害物競争は、目隠しした状態で障害物を避けながら2人一組でゴールを目指します。目を負傷した時や暗闇での避難を想定したものですが、ゴールにたどり着くまでにかなり苦戦するペアも見受けられました

 また、借り物競争の「防災赤ずきんちゃんのおつかいゲーム」は、今回のテーマである赤ずきんちゃんが大活躍! カードに書かれた質問の、答えとなる災害時に役立つ"モノ"を探し、それを持ってゴールします。赤ずきんをかぶったちびっこたちが、「えーっと、これは何かなあ?」と、捜す姿は、この上なく微笑ましいものでした。

 最後はキャタピラゲーム。段ボール製のキャタピラにくるまり、誘導役とともに前進していきます。途中には各所にオオカミに見立てたコーンを設置し、それにぶつからないように進まなければなりません。火災時の避難方法として、低い姿勢で移動する体験をしてもらうのが狙いです。

輪っか状にした段ボールの中に入り、四つん這いで回転させながら進みます

「オオカミにぶつかるな!キャタピラゲーム」ヨイショ、ヨイショと進みます

 いずれのゲームも、災害時に迅速で適正な対応が図れるように,と、工夫をこらしました。その甲斐あってか、参加者らは楽しみながらも一つひとつ、真剣に取り組んでいました。

 ゲームを終えた子供たち。「おつかいゲームの、カードを読んで、グッズを当てるのが楽しかった」と中野想桜(そあら)ちゃん(小4)はニコニコ顔で話してくれました。また垣本凌玖(りく)くん(幼稚園児)は「キャタピラがおもしろかった。さいしょは、コワかったけどね」。幼稚園生なのに凄いです!初めての体験を楽しく学んでくれたようです。

 B&Gからは、「よく頑張ってくれました」の感謝を込めて、バンダナとPANKAN(パンの缶詰で非常食)を参加者全員にプレゼントしました。

  • 目隠ししているもう一人の女の子を誘導する女の子

    「私がついてるから安心して!」。目隠しした相手を誘導します

  • 参加してくれた子供たちみんなで集合写真

    「赤ずきんちゃんだよ!!全員集合」

 B&G財団が今年度の新規事業として取り組む「防災運動会」は、多発する自然災害に備えて、防災の知識や災害時の対応を、座学による詰め込み式ではなく、身体を使って楽しく学んでもらおうと企画したものです。今年度は全国4カ所での開催を計画、愛南町は、南アルプス市(山梨県)、蔵王町(宮城県)に続く3カ所目となり、ゲーム感覚で楽しんでもらうため、「防災レクリエーション大会」の名称で実施しました。

 来年2月には山口県周防大島町で、今年度最後の防災運動会を予定しています。

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