「親子ふれあいプログラム・野外体験活動レベルアップ研修会」開催!!(日本財団助成事業)
今年度の親子ふれあいプログラムはここから始まる!!
平成23年5月10日(火)・11日(木)、B&G財団事務所がある海洋船舶ビルと東京都あきる野市の秋川渓谷「コテージ森林村」で、「親子ふれあいプログラム・野外体験活動レベルアップ研修会」を開催しました。現在B&G海洋センターを中心に全国30ヶ所で実施されているこのプログラムは、親子での自然体験活動を通じて、お互いが成長し、“絆”を深めることを目的に実施。日本財団の助成を受け、小野田自然塾の協力のもと2007年から行われています。今回の研修会は、野外体験活動の目的や理念の再確認、指導者としての資質の向上など、指導者のレベルアップを目的に、全国10に分かれるブロックから、1名ずつ選ばれた代表計10名が参加しました。
B&G財団広渡英治専務理事の挨拶で始まった研修会では、小野田自然塾理事長 小野田寛郎氏の講演も行われました。その後「コテージ森林村」に移動し、同塾の三輪浩尉講師によってテント設営や野外炊飯、各種プログラムの指導方法や運営のポイント・目的など、二日間にわたり実技と講義が行われました。
小野田自然塾は『未来を担う子どもたちが、「自然の恩恵」と「社会からの恩恵」を理解し、「人は一人では生きられない」ことに気づき、一人ひとりが生きる目的を見つけ、その目的に向かって突き進む強固な意志を持つ、「逞しい真の日本人」に育って欲しい』と思い20年以上野外体験活動を行っている団体です。
野外活動の目的を再確認!
「野外体験活動における指導者の役割と心得」というテーマで行われた講演で小野田氏はご自身の経験を踏まえ、野外での団体生活の目的を、参加者がただ楽しむだけでなく、人間として成長することに目標をおくことが大切だと話していました。参加者からは「小野田先生の話を聞いて、初心に帰ることができた。今後も先生の講演を継続して欲しい」という意見が多く好評でした。
指導技術のレベルアップ!
「コテージ森林村」での実技研修ではテント設営、ロープワーク、野外炊飯、火の熾し方、サバイバルゲーム、ナイトウォーク、マスつかみなどのプログラムを行いました。それぞれのプログラム前に、講師の三輪氏が実際の現場での指導方法やその際の注意点を説明。参加者からは「指導時の説明を三輪さんが実際に行ってくれたので、自分が現場に立った時に具体的にどのように指導すればいいのかが参考にできた」と好評でした。
数あるプログラムの中で、特に盛り上がったのはサバイバルゲームです。
サバイバルゲームは、「生きる」ことの基本である「食料獲得」を通じて、人間本来の本能を開放させること、また子ども達に社会性を学ばせるところに目的を置いています。ゲームは、スタッフによってフィールドに隠された食材引換券を、班ごとで協力して探すことから始まります。沢山引換券を獲得出来た班はそれだけ豪勢な夕食を作ることが出来ます。ゲーム終了後は班の仲間と相談してメニューを決め、不足している食材を他班と「交換」し、調理します。これらの一連の行為から本能的な部分に加え社会性や協調性も学ぶことができます。子ども達にも大人気のこのプログラムを「ぜひ実施したい!!」との声が多くあがっていました。
これからの活躍が期待される!!
今回の研修会で参加者は野外体験活動の目的・理念を再確認し、現場での指導方法を改めて学びました。今後はブロック代表者として、参加者の安全を守りつつも、参加者の成長を促すプログラムの企画や運営など、指導者として一層の活躍が期待されます。
参加者感想
北九州ブロック 大分県 杵築市 真砂敏文さん
今回の研修会は初心にかえる意味でとても有意義でした。講演・講義を通じて、改めて野外体験活動の目的・意義を再確認しました。普段は楽しくキャンプや野外での活動をすることを重視していますが、今回の研修会に参加して、たとえやっていることは同じでも、目的をはっきり出して、それに沿って流れや全体を見直すことが必要だと思いました。
北海道ブロック 北海道鷹栖町 大内義崇さん
実技がよかったです。個々の活動の目的、指導する際の注意点や子供たちへの説明方法などを口頭で教えていただいた後に、実際にプログラムを体験しながら、要所要所でポイントの説明がありました。現場で使える形で説明ポイントを聞いたので実際に野外体験活動を指導する際の説明の方法がとても参考になりました。