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「自然体験」と「水の安全教育」を推進し、日本の水の事故ゼロを目指すＢ＆Ｇ財団では、7月19日の「海の日」を前に、『生まれ変わりたい海の生き物とその理由』をテーマにアンケート調査を行いました。
広い海の中には、地上よりはるかに多い1,000万種類以上の生き物がいるとされていますが、生まれ変われるとすれば、どのような海の生物を選ぶのでしょうか？　またその理由はどのようなものでしょうか？
今回の調査では、全国の2,620人（男性1,252人、女性1,368人）からご回答いただき、その結果を以下にまとめました。

生まれ変わりたい海の生物の第1位は「イルカ」。理由は、“かわいい”・“賢い”・“人懐っこい”。
男性と女性の違いが出る。男性は、「シャチ」や「サメ」、「マグロ」など“強い”・“泳ぎが速い”・“大きい”といったイメージの生物を回答。女性は、「サンゴ」や「クリオネ」（13位）、「ペンギン」（16位）など“きれい”・“かわいい”などのイメージを持つ生物。
総合の3位は海の嫌われもの「クラゲ」。その理由の多くは「漂う」・「フワフワ」など、クラゲ特有の動作を挙げる。
「クラゲ」の回答は世代によって異なる。30代・40代など、いわゆる“働き手世代”が多く回答。
「海がめ」も人気。理由は「のんびり」と「長寿」。竜宮城に行ってみたいとの意見も。

調査概要

調査時期

2010年6月1日～ 30日

調査対象

全国の男女

調査方法

ハガキおよびインターネットによる自由記述式

抽出サンプル数

2,620人

集　計　方　法

全て記述式のため、類似する回答は分類しまとめて集計

サンプル内訳

	20歳未満	20歳代	30歳代	40歳代	50歳代	60歳以上	合計
男	90	127	311	325	243	156	1,252
女	76	242	452	333	177	88	1,368
合計	166	369	763	658	420	244	2,620

生まれ変わりたい海の生物(総合トップ10)

●総合1位は「イルカ」女性から絶大な人気！

写真：クジラ

「生まれ変わりたい海の生物」の総合１位は「イルカ」。全体の3割を占め、2位を大きく引き離す結果となりました。各世代でも高い回答率となっています。その理由の多くは、水族館のイルカショーのイメージが強いようで、「かわいい」・「賢い」・「人懐っこい」でした。また、「癒される」・「ジャンプがうまい」といった意見も多く寄せられています。

●総合2位は「クジラ」　50歳以上の男性では1位

写真：クジラ

２位は「クジラ」。その理由は「大きい」・「王様」・「クジラになって広大な海を悠々と泳ぎたい」・といった大型クジラの持つ圧倒的な存在感に起因するものがほとんどでした。

なお、男女とも1位は「イルカ」で2位は「クジラ」ですが、その比率に男女の違いをみることができました。女性では「イルカ」は3人に1人の割合ですが、男性になると4人に1人に下がります。「クジラ」については、女性は1割程度ですが、男性は2割に迫ります。「かわいい」・「賢い」・「人懐っこい」といったイルカのイメージは女性があこがれるもので、「大きい」・「王様」といったクジラのイメージは、男性があこがれるものということなのでしょうか。

実は、イルカとクジラの違いはその大きさだけで、生物分類上は同じ「クジラ目」。6位にランクされている「シャチ」も「クジラ目」なので、生物分類上でみると回答者の約半分（1,278人：48.7％）が回答していることになります。

●総合3位は「クラゲ」　日本人の30代・40代は疲れている？

3位にランクされたのが、なんと「クラゲ」。クラゲには「アカクラゲ」や「カツオノエボシ」など触手に毒があるものや、「エチゼンクラゲ」など漁業を妨げるものもあり、いいイメージではないものもいます。

「クラゲ」を選んだ理由を見てみますと、「のんびりふわふわ浮いていて、気持ち良さそうだから」・「ゆったりと海を漂っていたいから」・「潮の流れに身を任せプカプカ浮かんでいたい」など、波に揺られながらゆっくりと泳いでいる姿をあげています。

このデータを年代別で集計しますと、10代は少なく、20代、30代、40代になるにつれクラゲと回答した人が多くなり、50代、60代になるとその回答は少なくなりました。30代、40代は社会人としてストレスがたまり、クラゲのように漂いながら、のんびりと過ごしたいという願望の現われということなのでしょうか。

●男性は強いイメージ、女性はかわいい・きれいなイメージの生物を回答

全体として、男性は「シャチ」や「サメ」、「マグロ」など“強い”・“泳ぎが速い”・“大きい”といったイメージの生物を、女性は「サンゴ」や「クリオネ」（13位）、「ペンギン」（16位）など“きれい”・“かわいい”などのイメージの生物を回答する傾向にありました。

●「海がめ」や「マンボウ」など“癒し系”が人気

その他には、「海がめ」や「マンボウ」など、ゆっくりと海を泳ぐ生物がランクインされています。その理由は「悠々と世界中をマイペースで泳いで生きている姿に憧れて」・「のんびり、ゆったりと泳いでいるので」など、クラゲの理由と近いものがありました。「海がめ」については、「長生きしたい」や「竜宮城に行ってみたい」など、他の生物の理由にはない特徴がありました。