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幼児期からの心とからだの健康づくり
「B&G幼児アクアリズム運動プログラム 指導者研修会」開催(日本財団助成事業)


 9月26日(土)、愛知県一色町B&G海洋センターを会場に「B&G幼児アクアリズム運動プログラム 指導者研修会」を開催しました。
 研修会には、中部地方を中心に4県の海洋センターから指導員や保育士など16名が参加し、プログラムの概論などを学んだほか、実技指導や子どもたちへの指導実習も行いました。


「B&G幼児運動プログラム」とは・・・
 
 「幼児の発達に合わせた心と体の健康づくり」のため、医療機関と協働で開発した運動プログラムで、プールで行う「アクアリズム」と、体育館で行う「フロアリズム」があります。

このプログラムの特徴は
・楽しい運動 キーワードは「遊び」
・効果的な運動
・リズミカルな運動
・心の健康「社会性」を養う   です。
 
  今回研修を行った「アクアリズム運動プログラム」は、幼児が集中できる遊びや創造性などの要素を取り入れたプールで行うプログラムです。全ての身体機能の向上と楽しみながら皆が泳げるようになることを目標としています。
 



開講式で挨拶をするB&G財団大島常務理事

■子どもたちの発育・発達に合わせたプログラム内容を再認識
   
  開講式後は早速研修開始です。 初めに「アクアリズム運動概要」として、子どもの発育・発達における運動の意義や同プログラムの目的・概要等を学びました。参加者からは、「幼児期からの運動・水慣れの大切さがわかりました」「子どもたちの発育・発達に合わせた運動の必要性を再確認しました」との感想が聞かれました。
 
   続いて、同プログラムのモデルセンターであり、「人材バンク」にも登録されている愛知県一色町B&G海洋センターの神谷氏からこの「幼児プログラム」導入に至る経緯や、実際の教室の様子、今後の課題等について事例発表がありました。
 一色町海洋センターは、2年前からこの「アクアリズム運動プログラム」の教室を導入しており、参加者募集時は常に定員いっぱいになるほど人気があるそうです。

  神谷氏の発表を聞いた参加者たちは自分たちの海洋センターの現状と重ね合わせ、より良い教室運営の方法などについて積極的に質問していました。


真剣な眼差しで学びます
事例発表する一色町海洋センターの神谷さん
教室運営の工夫について参加者同士質問をします


■子どもたちの笑顔に改めて教室導入の意欲を感じました
 
  午後は実際にプールを使用して実技研修と指導実習です。実技指導では参加者同士がお互いに幇助法を確認し合いながら、子どもたちへの指導ポイントなどを学びました。参加者たちも子どもに幇助することはあっても、幇助される機会はあまりないので子どもになった気分で楽しそうに取組んでいました。

 そしていよいよ指導実習。一色町海洋センターの「アクアリズム運動教室」に指導者として一緒に参加し、幼児たちに指導しました。この日の教室には年少から年長までの幼児27名が参加。子どもたちもいつもより多い先生たち(研修参加者)に初めは少しびっくりしていました。しかし、そんな子どもたちも教室が始まるとすぐに笑顔に。このプログラムは1つ1つの内容がとてもテンポ良く切り替えも早いため、子どもたちも飽きている暇がありません。あっという間に60分間の教室が終了しました。
 
  参加者からは、「子どもたちの楽しそうな笑顔を見て、自分たちのセンターでの導入に改めて意欲を沸かした」という感想が聞かれました。

バタ足を教わるなんて久しぶり?簡単そうですがコツをつかまないと子どもたちは上達しないので真剣です
参加者同士 幇助法を確認しあいます。この後の指導実習で実際に子どもに幇助するのでしっかりと学びます
このプログラムの特徴の1つは「リズミカル!!」創造力を養うことを目的にプログラムの中には「リズム体操」という項目もあります。今回は「崖の上のポニョ」の音楽に合わせて踊りました


子どもたちも続々と集まりいよいよ指導実習。初めは音楽に合わせてみんなで準備運動です。
教室は「遊び」を通じながら自然に水に親しめる内容になっています。楽しく飛び込むことで自然と水に対する恐怖心を取り除きます。参加者も子どもたちと一緒に楽しんでいました
うまく幇助できたかな。子どもたちも徐々に慣れてきて、参加者に向かって笑顔でバタ足をするようになりました。


■より良い指導者を目指して!!
 
 1日間の研修を終えて、最後に参加者一人一人に終了証が手渡されました。既に子どもたちの指導に入っている方も指導者に向けて勉強中の方も改めて基本を見直すことができた研修会でした。

 山梨県からの参加者は、「実際に幼児を指導して教室最中のとても楽しそうな子どもたちの笑顔を見て是非自分のセンターでも導入したいと思いました。子どもの発育・発達や子どもからの目線でないと普段あまり考えないような視点から学ぶことができました。本当に勉強になりました」や 「プールにあるビート版や身近にあるものを工夫して手作りで遊び道具を作るという姿勢が勉強になりました。作る側も子どもたちの楽しむ姿を想像しながら作れたら嬉しいです。子どもたちの笑顔がとても感動しました」などと感想が聞かれました。

今回参加した16名は、今後地元の海洋センターで指導者として活躍されます !!



終了証を手にして参加者全員で集合写真