■ 概要
器具や手具だけでなく、遊具、教具などのあらゆるものを最大限に利用して、水の中での遊びを創造していくことをねらいとし
ています。
プログラムは、1時間の最後に1番面白いことがあるとういう期待感がもてるように、幼児が最も興味や関心を引く内容になっ
ており、そのことが次回の参加動機にもつながっていきます。また、幼児の好む色彩や手具を活用するなど、ゲームに一つのスト
ーリー性を加え、幼児の主体的な活動につながる動機付けとなるようにします。
幼児が集団で遊ぶことで社会性を養い、幼児が習得した能力をフルに発揮して、集団遊びの中で達成感や成功感を味わうことで
運動への自身をつけ、次に自ら遊びを考え、運動を習慣化していくという「自己開発」的な働きを意識していきます。
「B&Gアクアリズム運動プログラム」
〜アクアプレイ〜
■ アクアプレイは、次のようなカテゴリーに分類されます
- 「サーキット遊び」
さまざまな器具や手具で構成したサーキットを、巡回して運動遊び。
- 「鬼ごっこ遊び」
伝承的な遊びの代表的なものである。鬼ごっこにおける鬼と逃げ手の駆け引きは、身体的な能力とともに知的能力を養い、集団
遊びにおける役割の実践と協力する態度は、社会性の育成に効果がある。
- 「競争遊び」
個人的競争やチーム競争など順位が明確になる遊びである。競争心が目覚める4歳後半から始めると、集中力の高い活発な身体
活動を引き出すのに有効である。
- 「ゲーム遊び」
ルールのある遊びやボールなどの手具を使ったレクリエーション的な遊びである。同年齢だけでなく、異年齢の組み合わせでも
ルールなどの工夫することにより、柔軟に遊ぶことができる。
■
プログラム名
「スイム・フラッグ」
詳しい動画はこちらから
■ 指導ポイント
- 各グループの4〜5名の幼児で一斉に行う。
- 段階的に移動距離やスタート方法、手具の数、競争方法を変化させる。
- 1〜2週:5〜6m
- 入水した状態からスタートする。
- スタートする人数より手具を1個少なくする(個人競争)。
- 3〜4週:7〜8m
- ジャンプで入水してスタートする。
- スタートする人数より手具を2個少なくする(グループ競争)。
- 壁に並び、指導者の合図でスタートする。(4〜7名程度)。
- プールサイドまで来たら親指をプールサイドに掛けて飛び込む。
- 泳いで、浮いているヘルパーを取りに行く。
- 飛び込むエリアにはフロアを置かない。泳ぎだす位置からフロアを設置する。
■ その他
- プログラムの内容や対象幼児にあった音楽をかけて、空間の雰囲気を盛り上げる。
- サーキットや競争では幼児が移動する方向をルール化して、運動中に衝突しないように注意する。
- 負荷量は2週ごとに段階的に増やすようにする。