■ 概要
音楽体操と同様に、童謡やテレビ主題歌のように幼児が日頃から親しんでいる音楽ソフトからはじめ、手拍子によるリズムへ
と展開していきます。
この時期の幼児は、まだ十分に水慣れができずに、恐る恐る身体を動かします。そのため幼児が想像できる動物や乗り物
などの幼児が高い関心を示す歌や音楽に合わせて、自然に水中で身体を動かすようにし、楽しそうに身体で表現する指導者の動
きを模倣し、学習します。
また、水中では水の抵抗を受けたり、水しぶきを浴びることで自然に基礎体力を養うとともに、水に慣れるようにします。リズム
水泳はこのほかに、音楽という媒体を通して水を怖がる幼児の水慣れを自然に行うという効果もあります。
「B&Gアクアリズム運動プログラム」
〜リズム水泳〜
■
プログラム名
「ロックンオムレツ」
詳しい動画はこちらから
■ 指導ポイント
- プログラムは、ご当地の曲や幼児が知っているアニメの主題歌などを使用し、準備運動の動作を取り入れた内容で考案する。
- 環境設定では、必ずフロアを敷き詰めなくても良い。音楽に合わせて動作を変化させるため、フロアの間隔を空けて、プロ
グラムを進行させても良い。しかし、安全性を考え、導入期ではなく、中後期に行う。
- 25Mプールで展開していても、幼児用プールに移動して行っても良い。環境を変えることにより、幼児の気持ちの転換を図り、集中力をアップさせる効果もある。
- 充分な空間をとり、幼児が大きく体を使えるようにする。
- 幼児がしっかり模倣できるように指導者は大きく体を動かす。
- 立ち位置は全体が見える場所で、目線はできるだけ後方にいる幼児に向けるとよい。
- 指導者は水面を背にして立ち、幼児がプールに落ちることがないように配慮をする。
■ その他
- 水中では水の抵抗や浮力が身体の動きを制限することに注意して模範を行う。
- すべての幼児を目に追える位置に立ち、身体を大きく動かし、幼児の運動を誘引する。
- 上手にできた幼児や一生懸命に身体を動かしていた幼児を誉めて、動機付けを図る。