地元の海を学びました　「水プロ」お試し授業の実施

■自然を思いきり感じよう！
　
　 　さあいよいよ授業開始です。
　田井ノ浜海岸に集まった子どもたちに根本さんは「目をつむってごらん。風はどこから吹いてくるかな。太陽の位置はどこかな」と問いかけます。子どもたちは五感をいっぱいに働かせ空気の流れと太陽の温かみを感じます。普段の生活ではあまり気にしない自然の大切さを感じることができました。
　
　次は「葉っぱじゃんけん」です。子どもたちは自分が「コレだ！！」と思った葉っぱを採ってきます。そして２人組になって勝負です。「大きい葉っぱの」「トゲトゲがたくさんある葉っぱ」など根本さんが子どもにお題を出しジャンケンの要領で勝負します。「やったー勝った」など子どもたちの笑い声が周囲に響きます。葉っぱ一枚にしても「こんな形をしてるんだ」など改めて感じることができました。

　

■磯辺での水生生物の観察　こんなに生物がいたんだ！！　
　
　いよいよ磯に降りて生物観察です。
　
　 由岐小学校がある美波町には、海ガメの産卵で有名な浜辺があり、ＮＨＫの大河ドラマ「ウェルかめ」の撮影現場にもなりました。
　そんなきれいな海がある町に育った子どもたちですが、磯辺には行ったことがないという子もいます。

　
　 磯観察では、ハゼややどかりなど色々な生物を発見。子どもたちはこの磯辺に多くの種類の生物がいたことに少し驚いていました。
　
　たっぷりと時間を使って地元の海に親しんだ後は、捕ってきた生物を水槽の上から下から観察しスケッチします。「へえ　こんな風になっているんだ」と子どもたちも色々な発見があったようです。　
　
　観察が終わると続いてカルタ作りです。捕って来た生物をより深く学ぶため図鑑で調べながら感じたことや初めて知ったことを手作りカルタに表します。さて、どんなカルタが出来上がるかな？

　カルタ作りが終わるとあっという間に給食の時間。午後は学校に戻り生物観察のまとめです。

■手作りカルタにみんな真剣！！ 　

　 　午後は学校に戻りジェルキャンドル作りとカルタ取り大会です。
　
　　ジェルキャンドル作りでは、田井ノ浜海岸で拾ってきた砂や貝、石などをガラスの器に自由に敷き詰め、最後にジェルを器に流し込みます。田井ノ浜海岸が詰まった世界で一つだけのオリジナルキャンドルが出来ました。かわいい出来栄えに子どもたちも満足気です。


　最後は先ほど作ったカルタでカルタ取り大会です。手作りカルタには子どもたちの感性がギュッと詰まっています。子どもならではの発想が随所にあふれる楽しいカルタができあがりました。
　チームに別れカルタ取り大会開始！！ みんな目が真剣です。子どもたちは「カルタ取り」を通じて、自分が感じたこと以外にもお友達が感じたこと、今日学んだことを再確認しました。


　子どもたちは、今日１日地元の海に触れたことにより多くの発見があったようです。
　女児は、「海にあんなに生きものがいたなんて知らなかった。楽しかったです」と感想を話していました。

　由岐小学校は、次年度から年間を通じてこの「水プロ」を導入していく予定です。