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千葉県市川市で「水辺のインタープリテーション研修会」〜湖沼・里山編〜を開催!日本財団助成事業)

  5月20日(水)・21日(木)の2日間、千葉県市川市で、全国のB&G海洋センター・海洋クラブから集まった地域指導者13名を対象に、「水辺のインタープリテーション研修会」を開催しました。

 この研修会は、体験を通じて地域の自然を楽しく学ぶ自然学習の指導手法である「インタープリテーション」を、B&G指導者に学んでもらい、B&G海洋センター・海洋クラブの活動の充実を図ることを目的に、平成19年度から海や川をフィールドに行っています。

  3年目となる今回は、湖沼・里山でのインタープリテーションを学ぶため、谷と斜面林で構成される谷津が自然のまま残されている市川市 大町自然公園を主なフィールドに研修会を実施。参加者は、生物観察や里山での自然体験プログラムなどの実体験を通じ 、指導者としての更なるスキルアップを図りました。

インタープリテーションの意義のついて話される自然教育研究センター古瀬講師

■希少性の高い動植物を観察することができました
 
 午前10時、参加者13名は市川市 少年自然の家 研修室に集合。
 参加者同士が打ち解けるゲームを行った後、「インタープリテーションとは何か」について、古瀬浩史講師から説明をしていただきました。 

  続いて、市川自然博物館の宮橋美弥子講師の案内で、大町自然公園に移動。湿地の中の遊歩道を歩きながら、エゴノキやムラサキシキブなど様々な植物を観察しました。
  その後、3人から4人のチームに分かれ、水生生物の観察や自分たちで作成したプランクトンネットを使ってのプランクトン採取を行いました。千葉県で絶滅のおそれがあるホトケドジョウなど珍しい生物も発見することができ、参加者は熱心に観察を行っていました 。

「水辺のインタープリテーション研修会」
童心に返り生物観察に夢中になる参加者

■言葉で想いを伝えることの難しさを実感
 

 2日目は、楽しいグループワークからスタート。参加者は、2つのチームに分かれ「目隠しをし、できるだけ綺麗な多角形をつくる」という課題にチャレンジしました。悪戦苦闘して課題をこなした参加者からは、「目か得る情報の大切さや自分の想いを言葉で相手に伝えることの難しさを実感しました」との感想が聞かれました。

 その後、昨日と同様に大町自然公園へ移動し、里山プログラムの実習を行いました。「葉っぱじゃんけん」や「葉っぱ図鑑」など、子どもたちが喜びそうなプログラムに、参加者たちはメモをとりつつ、自分たちも楽しんで体験を行っていました。

「水辺のインタープリテーション研修会」
「目隠しをしてできるだけ綺麗な多角形をつくる」という課題に挑戦

■学んだことを海洋センターの活動に活かして下さい!
 

 研修会の最後は、3人から4人のグループで『インタープリテーションの手法を取り入れたB&G海洋センターで行うイベント』を企画、発表、ディスカッションを行いました。参加者は、それぞれの体験を交えながらアイディアを出し合い、研修で学んだことを早速取り入れたプログラム案を作り上げていました。

  講師の古瀬さんは、「インタープリターは自然と来訪者をつなぐ自然語の通訳のようなもの。ここで学んだことを応用して皆さんの活動に活用して下さい」と話し、参加者は2日間の研修を通して「なぜ体験が重要なのか」を実感し、体験から「インタープリター」の役割をつかんだようです。

「水辺のインタープリテーション研修会」
今回の研修会で学んだことを早速取り入れイベントを企画


水辺のインタープリテーション研修会 思い思いの葉っぱを拾い、世界で一つだけの葉っぱ図鑑を作成
水辺のインタープリテーション研修会 プランクトンネットで採取したプランクトンを観察
研修会終了後に、参加者全員に修了証が渡されました

<記念撮影>
記念撮影


■ 参加者の感想

  長野県飯島町B&G海洋センター 曽我さん
  人に教えるのは難しいことが必要なのではなく、身の回りにあるもので、肩肘張らずに教えることもできることが分かった。地元に帰って、楽しく子どもたちを指導していきたい。

 三重県いなべ市大安B&G海洋センター 服部さん
  楽しく環境について勉強ができ、身近にあるけれど気がつかなかったことを再発見することができた。また、自然を大切にする心を育てることの重要性を学んだので、今後の市の事業で活用していきたい。

 宮城県蔵王町B&G海洋センター 佐藤さん
  比較的自然が残っている地域に暮らしている私にとって、当たり前にある自然がどれほど大切から、どれほど壊れやすいものなのか、そしてどうやって守り引き継いでゆけばよいかを感じてもらうことは非常に重要な意味を持っており、そしてそれを実践できるのがインタープリターだたと感じました。今後は、単なる体験モノの事業だけでなく、環境教育についても意識しながらプログラムを作っていきたい。



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