5日目

今日の海と空

 3月30日(日)、曇り時々晴れ。さて、写真中央にある海面から飛び出したものは何でしょう?

 そうです!答えは“ソウフ岩”。海抜は約100mですが、海面下は約3,000mもあり、富士山級の岩山の“てっぺん”なのです。
 
 世界でも珍しい、不思議な奇岩“ソウフ岩”。今日もなんだか楽しみです。

空と海の様子


今日のスケジュール

3月30日
時間 研修内容 活動場所
 06:45  起床・朝の集い  スポーツデッキ
 07:30  朝食  ダイニングルーム
09:30  船長さんのお話  パシフィックホール
10:15  海洋観察  プロムナードデッキ
 11:15  目標を持とう2  パシフィックホール他
 12:00  昼食  ダイニングルーム
 13:30  ワークショップ・発表会  パシフィックホール
 18:00  フェアウェルパーティ  ダイニングルーム
 20:45  夕べの集い  パシフィックホール
 21:30  消灯   

   
ふじ丸現在位置


今日の様子

朝のつどい
写真 写真
 6時45分、メンバーはスポーツデッキへ集合。人員確認、ラジオ体操を行った後、今年は、B&Gクルーズ事業30周年にあたることから、朝のつどいの後、記念として毎年お世話になっている[ふじ丸]を皆で磨くことになりました。
デッキウォッシュ
写真 写真
  メンバーが交代でヤシの実を使ってスポーツデッキをゴシゴシと磨きました。ヤシの実には洗剤になる成分が含まれているうえ、繊維質の殻がタワシの役目を果たすそうです。今では、木甲板の船も少なく、このヤシの実を使ってのデッキウォッシュはほとんどできなくなっているとのこと。メンバーは一生懸命、デッキを磨きました。

-デッキウォッシュMovie-

船長さんのお話し
写真 写真

 朝食後、パシフィックホールで[ふじ丸]畠村船長による、船のお話しがありました。畠村船長は、たくさんの外国を見たくて船員になり、実際、37年間の勤務で70ヵ国も訪れたそうです。

 「日本は、材料を輸入し、それを加工して輸出することで外貨を得ていますが、輸出入の仕事に船は欠かせません。船には[ふじ丸]のような客船のほか、タンカーやコンテナ船といった、さまざまな貨物船が活躍しています」と、わが国にとって船や海が大切な存在であることを教えてくれました。
海洋観察(ソウフ岩)
写真 写真
  船長さんのお話しが終わる頃、洋上にポツンと浮かぶ柱のような形をした不思議な岩“ソウフ岩”が前方に見えてきました。メンバーたちはデッキに出て、古瀬さん、海野さんの両講師のお話しを聞きながら、この岩を観察しました。この岩は、航海する人たちの大切な目印となったり、海鳥たちの休息場所になっています。また、周囲の海はプランクトンが豊富なため、さまざまな魚が集まっています。今回は、クジラの姿も見ることができました 。
目標をもとう U
写真 写真

 往路では植木通彦講師(元競艇選手)のお話しを紹介しましたが、復路では中村真衣講師(シドニーオリンピック背泳ぎ100m銀メダリスト)のお話しを紹介します。

  4歳で水泳をはじめ、小学生の頃から頭角を現した中村選手。日本代表選考にもれた際、「真のアスリートの負けは、戦いをやめることだ」というサッカーの川口能活選手の言葉に励まされたことや、多くの人の支援によって新潟中越地震の被災を乗り越えたことなどを取り上げ、夢に向かって努力することのすばらしさや、人の輪の大切さを語ってくれました。
ワークショップ
写真 写真
 午後は『ワークショップ』。メンバーそれぞれが、この5日間で学んだこと、感じたことなどをふりかえり、それを“漢字一字”で表すというもの。そして、各自考えた一文字を、組で話し合いを行い、組の“漢字一字”を決め、全員の前で発表しました。

  団長をはじめ、講師の方々が審査員となり、大賞、ふじ丸賞、審査員特別賞などがそれぞれ選ばれ、表彰されました。大賞に輝いたのは、8組の『共』。共に学び、共に助け合い、共に喜び、共に悲しむといった意味が込められた、この『共』が大賞に選ばれました。

  そのほか、『輪』、『友』、『笑』、『支』などの発表がありました。スタッフもメンバーの発表をきいて、“なるほど”と感心していました。
フェアウェルパーティー(第1部)
写真 写真
 いよいよ、クルーズの最後を締めくくるフェアウェルパーティーの時間がやってきました。その第一部では、メンバーたちが正装でダイニングルームに集合。ビュッフェスタイルの立食パーティーを楽しみながら、航海を通じて親しくなった友だちや、お世話になったリーダー、運営スタッフなどとクルーズの思い出を語り合いました。また、〔ふじ丸〕からこのクルーズ期間中に誕生日を迎えたメンバーへ、大きなバースデーケーキも用意されていました。
フェアウェルパーティー(第2部)
写真 写真

 立食パーティーが終わると、メンバーたちはパシフィックホールに移動。照明を落とした壇上にスクリーンが張られ、これまでの活動の様子がスライドショーで映し出されると、いろいろな思い出が蘇って、あちらこちらで歓声が湧き起こりました。
 その後、メンバーを代表して加賀谷 孝一くん(小6)が「別れの言葉」を述べました。各組のリーダーが登壇して最後の挨拶を行った後、ホールに集まった全員でSMAPの「世界に一つだけの花」を合唱しました。

  歌が進むにつれてメンバーたちも声を出しはじめ、気がつけばホールにいる全員で合唱。歌い終わると、メンバーやリーダーをはじめとするクルーズ関係者全員がロビーや通路に並び、列の端から握手をして歩く「500人の握手」が行われてパーティーの幕が閉じました。



今日のメンバーにインタビュー!
今日のメンバー

 1組3班8番 加賀谷 孝一くん(小6)

 今日は、フェアウェルパーティーで「別れの言葉」を述べた、加賀谷 孝一くん(小6)にインタビューしました。

Q.500名の前での「別れの言葉」、どうでしたか?
A.とても緊張しました。でも終わってみると、気分が良かったかなと思います。

Q.今回の体験クルーズは、どうだった?
A.全国に友達ができたし、とっても楽しかったし、ほんと、すごく良かった!

Q.特に、何が一番楽しかったですか?
A.う〜ん、やっぱり全部楽しかったけど、寄港地活動の『カヌー』が最高でした!バディ(を組んだ相手)とも、イキがぴったりで、波を超えながら進んでいくのが気持ち良かった!

Q.体験クルーズにまた参加したいですか?
A.ぜひ、また参加したい!そして、全国に友達の“輪”を広げたいと思います。