B&G特派員便り
:B&Gリーダー研修会を開催/瀬戸内市邑久B&G海洋センター(岡山県)
■ 新たな指導者の確保
平成20年8月9日(土)・10日(日)、9月6日(土)・7日(日)の計4日間に亘り、瀬戸内市邑久B&G海洋センターで「B&Gリーダー研修会」を開催しました。
この研修会は、艇庫の移設により、さらなる海洋性レクリエーションの普及を図るため、新たな指導者を確保すべく開催しました。この研修会に市内在住の3名が参加しました。
●「B&Gリーダー」とは
海洋センター、海洋クラブ、スポーツクラブ等において海洋性レクリエーションの指導に携わる20歳以上の者で、B&G財団、またはB&Gアドバンスト・インストラクター、もしくはB&Gアクア・インストラクターが実施するリーダー研修の課程(28時間)を修了した者となっています。
「B&Gリーダー研修会」の様子
OP艤装練習
■ 海レク活動における安全講習
参加者は、まず「海レク活動における安全の考え方、留意点」などについて講習を受けました。講義は、瀬戸内市邑久B&G指導者会が担当。そのほか、“自己救護(セルフレスキュー)”“水辺の環境とその特性” “地元の気象・海象”“心肺蘇生法”などについても学びました。
その後、海レク実技の事前講習として、B&G財団のOPヨット・カヌー・ローボートのテキストに基づいて講習を行いました。とくにカヌー講習では、B&G財団 指導者養成課の持田係長が講師をした映像を視聴してイメージを高めました。
カヌー講習:DVD視聴(持田講師)
イメージを高めました
■ 試行錯誤の実技講習
海レク実技は、今年、アドバンスト・インストラクター養成研修を修了した額田インストラクターと私、今吉の2名のアドバンスト・インストラクターが担当。そのほかに、B&G邑久海洋クラブの経験豊富な指導スタッフ5名の協力を得て、万全の指導体制で行いました。
OPヨットとカヌーの両方で出艇して、ローテーションで交互に乗り換え、それを繰り返すことで、徐々に慣れていくようなプログラムとしました。研修参加者は“風をどのように受けたらうまく進むのか”“どのように漕げばまっすぐ進むのか”と試行錯誤しながら、徐々に感覚をつかんでいったようでした。
また、実技では「インタープリテーション」を用いた生物観察や漂流物の観察を行い、地域環境について改めて考えてみました。
研修の終盤には、参加者も全員ヨットでスムーズにブイ回航ができるようになり、海上で笑顔も見えるようになりました。
座学の様子
ヨット操縦練習
細かいロープワークも大切
海上での総合練習
海辺のインタープリテーション
海中で探し、生物観察や漂流物の観察
* 研修参加者の感想
西 浩昭さん/B&G邑久海洋クラブ育成士会
「これからは、子どもたちを指導していく立場になるので、気持ちを引き締めてやっていきたい。今後は、家族で楽しめるような海洋クラブになるように努力したい」と話してくれました。
木待 賢逸さん/B&G邑久海洋クラブ担当
「カヌーって、あんなに曲がるものなんですねー。子どもたちはいつもスイスイ漕いでいるので、まっすぐ進むことのがこんなに難しいと思いませんでした。これからも海洋クラブ活動が安全に楽しくできるようにサポートしていきたいと思っています」と笑顔で話してくれました。
* 担当者の感想
最後の実技研修が終わり、海からあがった安堵感と研修を終えた充実感で、満面の笑顔でOPヨットやカヌーをきれいに洗っている参加者の様子が印象的でした。
来年度からは牛窓のヨットハーバーでの活動がスタートします。
新たに3名の指導スタッフが加わり、今後もたくさんの子どもたちの笑顔に会えるように努めていきたいと思います。
取材:中国ブロックB&G特派員 岡山県瀬戸内市邑久B&G海洋センター:今吉 崇文