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B&G特派員便り:平成19年度B&G体験クルーズ
〜小学4年生の米川君が体験した、秋田から小笠原までの1,600キロの旅!〜

 平成20年3月26日〜31日に行われた、「平成19年度B&G体験クルーズ」。日本全国の小学4年生〜中学3年生497名が参加し、豪華客船「ふじ丸」での船旅や、”東洋のガラパゴス”と呼ばれる小笠原での自然とのふれあいを楽しみました。

 秋田県からは3人の男の子がクルーズに参加。その中で、最年少の米川君(小学4年生)にとっては、生まれて初めての一人旅でした。

小港海岸


 出発当日、秋田新幹線「こまち」を前に笑顔の米川君。クルーズの目標を尋ねると、「アホウドリやクジラを近くで見たり、シュノーケリングできれいな海の魚を観察したい。一人だから、自分のことは自分でできるようにしないと。あと、各都道府県にそれぞれ友だちを作りたいな」と元気いっぱいに答えてくれました。

 米川君のお母さんは、いつも親に頼っている息子が、「知っている人が誰もいなくてもクルーズに行きたい!」と言ったので、『かわいい子には旅をさせよ』の気持ちで送り出しました。米川君自身も、今まで6日間も両親と離れたことがないからこそ、クルーズに挑戦しようと心に決めたそうです。

 出発前の米川君は、これからはじまる冒険にワクワクしている様子。親元を離れる不安や心細い様子は見えませんでした。


秋田新幹線こまち
初めて乗る秋田新幹線を前に笑顔!
盛岡にて
盛岡から、初めて会ったメンバーとともに新幹線で移動します。ちょっと緊張気味?



■東京〜小笠原 ふじ丸にて


レクリエーション レクリエーションタイムは、ゲームをしてメンバー同士打ち解けていきます
友だちと 2日目だけど、もうこんなにたくさんの友だちができたよ
食事風景 ふじ丸の食事はすごくおいしかったなぁ…



■小笠原 寄港地活動


ウミガメ学習 ウミガメ学習では、アオウミガメの子どもと触れ合いました
ライフセービング ニッパーボードでさっそうと波に乗っています!小港海岸で行われたライフセービングでのひとコマです
トレッキング ミニジャングル探検。貴重な小笠原の自然について学びました



ビーチアクティブ ビーチでのレクリエーションは大盛り上がり!
30周年記念植樹 クルーズ30周年を記念して、植樹をしたよ
南洋踊り レイ(お花のくびかざり)をつけて南国気分満点!南洋踊りは楽しいよ




■小笠原〜東京 ふじ丸にて


ソウフ岩 クルーズで唯一の悩みが船酔いだったと言う米川君。ちょっと辛いけど、ソウフ岩の前で記念写真!
ワークショップ このクルーズで感じたこと・学んだことを、漢字一文字であらわすとどうなるかな…ワークショップでは真剣な表情で考えます
デッキウォッシュ ヤシの実でデッキをきれいに洗いました。ウーン、気持ちいい!




■クルーズを終えて

 5泊6日のクルーズを終えて、秋田に戻った米川君の最初の言葉は、「すごく楽しかった!」でした。

・クルーズはどうでしたか?
 「船酔いが無ければ、もっと楽しかったかな…。でも仲間と一緒だから乗り切ることができたんだ。クルーズを漢字1文字で表すワークショップでは、ぼくのいた8組の『共』の字が大賞をとって嬉しかったなあ!リーダーは優しくて、頼りがいがあった。ぼくもジュニアリーダーになって、沖縄へのB&G体験セミナーや、クルーズに参加したい!」

・出発前の目標は達成できた?
 「ホエールウォッチングがすごく印象に残った。間近で尾びれを見ることができたよ!友だちをたくさんつくるほうは、船酔いがひどくて連絡先を聞けなかったのが残念だった」

・お母さんから
 「クルーズ中は一度も家に電話をくれませんでした。それほど楽しかったんでしょうね。本人が言うように、いずれはジュニアリーダーの資格を取り、年下の子の面倒を見られるようになって欲しいです。今度は強力な酔い止め薬も持たせないと!」

   「帰ってきてからは、自分でできることは自分でするようになりました。また、学校生活でも、積極的に活動するようになったようです」

 クルーズに参加して、ひとまわり大きく成長した米川君。ここで得た体験や育まれた友情は、一生忘れられない心の宝物になるでしょう。
米川君、6日間の旅 おつかれさまでした!



取材:東北ブロックB&G特派員 能代B&G海洋センター:佐藤 栄毅