Ｂ＆Ｇ特派員便り：「プールでＯＰヨット＆着衣泳」体験会を開催（岩国市美和Ｂ＆Ｇ海洋センター）
■ 岩国市美和地区の小学生１３名が参加
平成２０年９月５日（金）午後６時から、岩国市美和Ｂ＆Ｇ海洋センター（山口県）において、市内で初となる「プールでＯＰヨット＆着衣泳」体験会が開催され、地元の小学生１３名が参加しました。この体験会は、美和地区の「子ども会連合会」が主催する行事の１つとして、今年から初めて導入されたものです。海のない同地区の子どもたちにヨットを体験してもらい、セーリング愛好者を新規開拓するとともに、海洋センタープールの有効活用を図ることが目的です。
午後６時、子どもたちはプールサイドに集合。開講式では、岩国市子ども会連合会 美和支部の山本 元 支部長が開会のご挨拶をされ、今回の指導を担当する、私、古崎をふくめ、周防大島町Ｂ＆Ｇ海洋センター（山口県）の職員３名（アドバンスト・インストラクター１名、リーダー２名）の紹介をいただきました。
「プールでＯＰヨット＆着衣泳」体験会の様子
岩国市子ども会連合会 美和支部の山本 元支部長によるご挨拶
講師の周防大島町Ｂ＆Ｇ海洋センター 職員３名
準備体操 「何が始まるのか楽しみだなー」
■ 濡れた服は予想以上に重い！？
最初のプログラムは「着衣泳」。まず、救命胴衣の重要性をはじめとした水の安全教育を行いました。つぎに、プール内を着衣のままで歩行、早歩きなどをして、最後に着衣のまま普段どおり泳いでもらいました。子どもたちに感想を聞くと、みんな「歩きにくい！」「泳ぎにくい！」と即答、濡れた服の予想以上の重さとその抵抗を十分に理解してくれました。
その後、ペットボトルを利用した背浮きやロープワーク・ロープを使った救助体験を実施。子どもたちは興味津々の様子で、何度も何度も繰り返し練習していました。
「着衣泳」ペットボトルを抱えて浮かんでみよう
水の安全教育
着衣泳 まずは歩行に挑戦！
ペットボトルを足に挟むと浮けるかな？
身近なロープを使って救助体験
救助のためのロープワークを覚えよう！
水中でロープワークできるかな
■ 来シーズンは大島の海でセーリングを
引き続いては「ＯＰヨット体験」。まず、今日は“ヨットで楽しく遊ぶこと”が一番大切なことだと子どもたちに伝え、２人１組でマスト・セール無しのＯＰヨットに乗り込み、パドルだけで自由に移動します。子どもたちも徐々に慣れてきたところで、パドリングの競争をしました。子どもたちは悪戦苦闘しながらも、とても楽しそうにパドルを漕いでいました。さらに、今度は全員で艇に乗り込み、水を掛けあって、どちらが早く相手の艇を沈めるかの競争も行いました。みんな夢中になって、水を掛け合っていました。
その後、休憩をはさみ、いよいよ「ヨット帆走」です。マストを立て、セールを張り、帆走原理の説明をした後、大型扇風機を使って帆走練習を行いました。みんな初めてにしては、とても上手にＯＰヨットを操っていました。
来シーズンは、ぜひ大島の海でセーリングを楽しんでほしいと思いますし、地元のＢ＆Ｇ大島海洋クラブの子どもたちとの交流ができることを期待しています。
「ＯＰヨット体験」 パドリングの競走
どちらの艇が早く沈むかな？みんなの声が聞こえてきそうですね
パドルとラダーで前進、操船
いよいよ「ヨット帆走」の始まりです
そうそうその調子！
「レース」 大型扇風機の風を受けて「進め進めー！」
帆走技術も上手になりました
終わりの時間になりました
「もっとやりたいよ〜」
* 参加者の感想
佐伯 大貴 くん（小３）
「ＯＰヨットの舵をとるのがとても楽しかった。今度は大島のＢ＆Ｇに行ってＯＰヨットに乗りたい！」
佐伯 大貴 くん（小３）
佐伯 和希 くん（小１）
「２チームに分かれてヨットレースをしたのが、ワクワクして楽しかった。僕のチームが勝てて嬉しかったです！」
佐伯 和希 くん（小１）
* 担当者の感想
今回の「ＯＰヨット＆着衣泳」体験会は、中国ブロック海洋センター連絡協議会の事務局を担当している、岩国市美和Ｂ＆Ｇ海洋センターの角川さんから要請を受けて開催することになりました。海のない美和地区の子どもたちにＯＰヨットを楽しんでもらえたこと、そして保護者の方々にもたいへん喜んでもらえたことを嬉しく思っています。来年はぜひ大島の海でセーリングを楽しんでください。
みんなで記念撮影 (*'ー'*)v
取材：中国ブロックＢ＆Ｇ特派員 山口県周防大島町Ｂ＆Ｇ海洋センター：古崎 敏雄
