本文へ 財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 サイトマップ
HOME B&G財団とは プレスリリース イベント情報 全国のB&G リンク集
各種事業/活動記録
B&G特派員便り:兵庫県豊岡市で「災害に役立つ体験教室」開催!
          〜 こんなこと知っていますか? 〜

 平成20年7月8日(火)兵庫県豊岡市出石B&G海洋センターで、1歳から4歳の幼児を持つ親60組を対象に「災害に役に立つ体験教室」が、出石B&G海洋センターで活動している親子体操教室のメンバーからの発案で、豊岡市消防本部出石分署と豊岡市防災安全課の協力により開催されました。

 開会にあたり、出石B&G海洋センター 農座 俊一 所長が「災害は忘れたころにやってくるといいます。いざとなったときに、幼い子の命と自らの命も守らないといけません。ぜひ今日の体験教室を役立てていただきたいと思います」と挨拶され、続いて、豊岡市防災監 北垣 哲夫氏は「平成16年10月の台風23号で大きな被害を受けたことをきっかけに、さらなる防災意識の向上・啓発を目指し、この度、声がけをいただき初めて幼児を持つ親を対象に防災について体験する機会を設けられました。身の安全確保、被害が少なくてすむための心構えや日頃の準備など、防災意識を育んでもらえればと思います」と話されました。
「災害に役立つ体験教室」の様子
「災害に役立つ体験教室」の様子
救急車見学。初めて見る救急車の中に子どもたちは目を輝かせていました

兵庫県豊岡市出石B&G海洋センター
兵庫県豊岡市出石B&G海洋センター
豊岡市出石B&G海洋センター 農座 俊一 所長
豊岡市出石B&G海洋センター 農座 俊一 所長

■ 体験教室
 
 体験教室では、消化剤の代わりに水が入った消化器で操作方法学ぶ消火訓練、救急車や消防車の車内の見学をしたり、消防服を着て記念撮影したり、消防隊員による大雨時の河川水位の危険度レベルや、市発表の非難情報に応じた行動や心得や地震や津波のメカニズムを学びました。

 参加した長谷川 千矢子さんと梨子ちゃん親子は「消火器も普段見かけていただけでした。いざとなったときは使えると思うので、いい体験ができてよかったです」と話してくれました。
災害時の心得
≪災害時の心得≫
真剣な様子で学んでいます

消火器の説明を受ける参加者たち
≪消化訓練≫
消火器の説明を受ける参加者たち
参加者の長谷川 千矢子さんと梨子ちゃん親子
消化器をはじめて体験しました
長谷川 千矢子さんと梨子ちゃん親子

救急車等見学
≪救急車等見学≫
救急車1台、消防車2台がきていました
記念撮影
お母さんと記念撮影
小さな消防士さん。かっこええな!

■ 非常食の説明と試食
 
 密封された袋から出される非常食の乾パンとアルファ化米の紹介を受け「食べられるの?」とう不思議そうな様子でしたが、乾パンの試食では、「割とおいしい。」と好評版。子どもたちも、おやつのように次々と食べていました。

 閉会のあいさつでは、豊岡市消防本部出石分署長 森下 俊二 氏より「日本以外の世界各地でも大きな災害が起きています。いつ起こるか分からない災害の対策に、地域でも自主防災組織が組織され、防災訓練等が行なわれます。ぜひ皆さんもご参加いただき、自分たちの地域は自分たちで守っていく、そんな心がけを持っていただければと思います」と話されていました。
非常食(アルファ化米)を見る参加者のみなさん
非常食(アルファ化米)を見る参加者のみなさん

帰り際に、豊岡市消防本部よりプレゼント 帰り際に、豊岡市消防本部よりプレゼント
非常食などを頂きました 非常食で作ったおにぎりや焼きめし、消防車消しゴム、タオル等を頂きました
少しの湯でできたアルファ化米のおにぎりとヤキメシ 少しの湯でできたアルファ化米のおにぎりとヤキメシ

* コメント

豊岡市防災監 北垣 哲夫 氏
 防災に関する組織の設立並びに推進と啓発等を進めていますが、被害を少なくするには、多くの方が防災に関する知識をもち、災害に備えていただくことが大事です。この体験教室をきっかけに、より幅広い世代で防災について関心をもっていただき、防災情報や地域の自主防災組織等の活動に、参画していただければと思います。
豊岡市防災監の北垣 哲夫 氏
 
豊岡市防災監の北垣 哲夫 氏

豊岡市出石B&G海洋センター 浦上 美佐子 氏
 関係機関のご協力により今回初めて開催することができました。参加者の多くの方が防災について関心をもっていただけたので本当によかったです。まだまだ知らない人も多くいると思うので、今回の体験教室をきっかけに、さらに多くの方が関心を持っていただけたら、と思います。
豊岡市出石B&G海洋センターの浦上 美佐子 氏
 
豊岡市出石海洋センターの浦上 美佐子 氏

* 特派員の感想
 最近のニュースでも災害に関する報道が多く流れており、約4年前の台風の被害も記憶に新しい方がたくさんいました。私も防災について知らないことも多く、参加者の方と一緒に話しを聞かせてもらいました。「いざとなったときの心構え」を持たないといけない気持ちを一層強く感じました。
 スポーツ、健康、人づくりの拠点として活躍する海洋センターも全国各地で様々な顔を持っていると思います。地域の身近な課題に応えるそんな海洋センターの活動をこれからも取材していきたいと思います。


取材:近畿ブロックB&G特派員 兵庫県 南あわじ市南淡海洋センター:前谷 光宣