Ｂ＆Ｇ特派員便り
：丹波市やまなみ大学で転倒・寝たきり予防の講座を開催！
〜いつでも、どこでも、お家でも〜
Ｂ＆Ｇ財団が日本財団の助成を受けて高齢者の健康づくりのため全国展開中の「転倒・寝たきり予防プログラム」（以下転プロ）ですが、そのモデルセンターの兵庫県丹波市山南Ｂ＆Ｇ海洋センターにおいて、６月１９日（木）、上岡洋晴氏（東京農業大学 地域環境科学部准教授）による「転倒・骨折・寝たきり予防のため、今、自分でできること」と題した講座が開催されました。
上岡氏の講演は、昨年11月にも、丹波市山南公民館に勤務する転プロ担当者の大嶋さんの企画により、一般の高齢者向けに「転倒・骨折・寝たきり予防」と題して行われ、大変好評であったとのことです。
そこで、講演会の参加者から、地元高齢者たちが公民館とともに企画運営している「やまなみ大学」の講座でも話を聞きたいとの希望が寄せられ、今回の講座が実現しました。参加希望者が多数見込まれるため、午前と午後の2部制での開催となりました。
●「やまなみ大学」の紹介
丹波市が６０歳以上の高齢者に幅広い学習の場を提供し、高齢者が高齢者同士あるいは、異世代間の交流を深めながら積極的に社会参加し、その豊かな経験や知識・技術を生かし、地域社会で指導的役割を果たすことを目標として開設されました。
大学の講座の企画、運営等は市教委と連携して、自らが行う形をとっています。受講生の皆さんは、本当に学習意欲が盛んな方ばかりです。
今年は、６講座あり、１つ１つが高齢者にとって身近な課題、学習、体験等ができるように企画されております。また講座以外にも専門講座で、パソコンコース、ちぎり絵コース等もあり、今年より従来行なわれていました丹波市山南公民館の転プロ事業「体力アップ教室」も加わり、それぞれが好みに合わせて参加できるようになっています。
講座の様子
ボディジャイケンのパー！本当に皆さんは楽しそうです
丹波市山南公民館「やまなみホール」
講座に参加した地元高齢者のみなさん
講座では、転倒・骨折・寝たきりの基礎知識や、体を動かすことの必要性を学びました。そのあとは座席でストレッチをし、楽しく簡単に家でできる筋力トレーニングの紹介や、ボディジャイケンやかがみゲーム（上岡先生と同じ動きしたり、正反対の動きをしたりするゲーム）をしました。そして、美空ひばりさんの「川の流れのように」を上岡先生がピアノで弾き、山南公民館の三方係長さんが歌い、「Ｂ＆Ｇ転倒・寝たきり予防プログラム」指導者の堂本さんが太極拳を行い、３人のコラボレーションと合わせて、参加者の皆さんも一緒に太極拳を行い、大きな拍手と皆さんの満足した笑顔で締めくくられました。
丹波市は「健康寿命日本一宣言」を掲げており、「体力アップ教室」事業等により、高齢者の健康体力づくり活動が盛んに行なわれています。これからの、この事業のますますの広がりに期待されます。
＜参加者コメント＞
（男性 ６８歳）
だんだん年をとってくると、普段から健康に気を使うようになってきました。まだ健康ですが、今回の講座は大変勉強になり、家でも役に立たせたいなと思います。
コラボレーションの様子を動画でもご覧ください
講師の上岡 洋晴 氏
皆さんでストレッチをしています
美空ひばりさんの「川の流れのように」に合わせて太極拳をしています
＜＜ちょいメモ＞＞
〜丹波竜の１億４千万年前の世界をのぞいてきました〜
特派員の取材のあと、丹波市山南公民館と同じ山南住民センター内に併設されています丹波竜化石工房も見学してきました。
丹波市では、平成１８年８月７日に世紀の大発見として、丹波竜の化石が発見されました。国内の恐竜化石のほとんどは、水流で散乱するなどし、複数の恐竜の骨が混在しており、今回の丹波竜発見のように同一固体の化石が失集状態で発見されるのは日本では初めてのことのようです。
今回の発見を機に、丹波市の地域は丹波竜で大いに盛り上がっています。全国各地より発掘現場や化石工房を訪れる方もおられます。
ぜひ丹波市へお越しの際は、丹波竜に触れて、１億４千万年前の世界を感じてください。
詳しくは、兵庫県立人と自然の博物館のホームページをご覧ください。
http://hitohaku.jp/
地元小学生による夢のある世界
丹波竜化石工房
化石工房です。隣では研究員の方々が化石のクリーニングをしています。本物の化石も展示され、何もかもでかい！
丹波竜の尾のレプリカです
（掲載の許可を頂いています）
■ 特派員の感想
普段から健康づくりに興味のある方々が多く、上岡先生の講演を本当に楽しそうに聞いていたり、体を動かされたりしているのが印象的でした。
取材：近畿ブロックＢ＆Ｇ特派員 兵庫県 南あわじ市南淡海洋センター：前谷 光宣
