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B&G特派員便り岡山県海洋センター連絡協議会主催事業
  「シーカヤックフェスティバル」 〜瀬戸内の風を感じて〜 を開催!

 平成19年9月8日(土)、9日(日)の2日間、岡山県玉野市渋川海岸で、平成19年度岡山県海洋センター連絡協議会主催事業「シーカヤックフェスティバル」が開催されました 。

 このイベントは、今年度から岡山県海洋センター連絡協議会が初の試みとして、岡山県の海洋体験施設「渋川青年の家」とタイアップしたもので、岡山県教育委員会との協働事業として、6月から8月にかけて計6回実施してきた「シーカヤック体験講座」の集大成として開催されました 。

 このイベントに岡山県内在住の9歳から67歳までの30名(親子・グループを含む)が参加。指導スタッフは、B&Gアドバンスト・インストラクター14名、岡山県教育委員会職員9名、ボランティア8名の31名で、万全の安全体制の下、参加者はシーカヤックを存分に満喫しました。その他、様々なプログラムを楽しく体験しました 。
久しぶりの感触を楽しみながらツーリングする参加者


久しぶりの再会

 “こんにちは”と元気な声。前回の体験講座に参加してくれた岡本さん一家でした。前回、とても楽しそうにカヤックに乗っていたお姉ちゃん、頑張り屋の弟さんが笑顔で挨拶してくれました。次々と体験講座の参加者が集合し、参加者・スタッフ一同、久しぶりの再会を喜びつつ、「シーカヤックフェスティバル」がスタートしました 。

 開会式終了後、早速ツーリングに出発。参加者は久しぶりのシーカヤックの感触を思い思いに楽しみながら、パドルを漕いでいました。途中、砂浜に着艇して昼食。スタッフが苦心して“カキ氷”も用意してくれました。ビーチで食べるカキ氷の味は最高でした。昼食後には、バナナボート・チューブロデオ体験。チューブに懸命にしがみつくも、あえなく沈してしまう光景に、参加者の笑顔は絶えませんでした 。

 
久しぶりの再会に笑顔の参加者
指導者からコース等の説明を受けます
だいぶ上手に乗れるようになりました
昼食後にはバナナボートを楽しみました


 潮干帯”に立つ  

 バナナボート・チューブ体験を終え、ツーリングを再開。しばらく漕いで行くと、大きな“潮干帯”に到着、全員で上陸しました。“潮干帯”とは、潮の干満により露出と水没を繰り返す場所のことです。海の中に立ち辺りを見回すと、見渡す限りの海。瀬戸内海の島々や瀬戸大橋がすぐ近くに見えました。参加者は普段できない体験に達成感と喜びを感じていました 。

  また、この潮干帯で、インタープリテーションを実施。講師に渋川水族館の学芸員の方をお迎えし、採取した「ニシガイ」「タイラギ」「アメフラシ」などの生態、瀬戸内海の魚や環境についてわかりやすく説明してもらいました。潮干帯の生物を夢中で採取する参加者の姿が印象的でした。



水族館の学芸員の方から“潮干帯”の生物についてわかりやすく教えてもらいました
バケツの中にはタコが・・・。やったー!
“潮干帯”での集合写真



夜の生物観察

 1日目のツーリングを終え「渋川青年の家」に戻り、夕食の準備に取り掛かります。この日の夕食はバーベキュー。参加者は、瀬戸内の美味しい食材を食べながら、今日1日の出来事を互いに話し合っていました 。

 バーベキューの後、夜の生物観察のため海へ向かいました。秋刀魚の切り身で仕掛けをつくり、海に投げ込みます。しばらくしてから手繰り寄せてみると、いました、いました、青白く光る小さな生き物が・・・。たくさんの“海ほたる”を採取しました。子どもたちは初めてみる、“海ほたる”を興味津々観察していました 。

 
美味しいバーベキューに話も弾みます

 自然の凄さを実感  

 2日目は天候には恵まれたものの、潮の流れが強く、うねりもあるコンディション。漕いでも漕いでも前に進まない状況に悪戦苦闘しながら、参加者はパドルを漕ぎ続けました。初日とは打って変わってのコンディションに「こんなはずでは・・・」と自分のこれまでの上達を疑った参加者もいたかもしれませんが、自然の凄さを肌で感じることができたと思います 。

  こうして、総勢50艇余りのシーカヤックで繰り広げた『シーカヤックフェスティバル』が無事に終了しました。



 担当者の感想

 
「1泊2日という期間の中で、参加してくれた人たちのいろいろな表情を見ることができました。カヤックを自在に操って満足そうな顔、潮干帯でたこを獲って得意げな顔、バーベキューでのとっても美味しそうな顔、必死になってパドル漕ぐ顔。こうした参加者の表情が、このフェスティバルの感想になると思います。今後も参加者に楽しんでもらえる、
より良い事業が実施できるように頑張っていきたい」と感想を話してくれました。
 

   岩地道 将輝 くん (小5)

「ツーリングの途中、波が高いところもあったけど、スリルがあって面白かった」

   岸 みのり さん (小5)

「お父さんは、途中で沈してたけど、私はなんとか最後まで頑張れて良かったです」



 特派員の感想  

 岡山県教育委員会との協働事業として、初めて実施した「シーカヤック体験講座」の集大成として「シーカヤックフェスティバル」を開催しましたが、B&Gアドバンスト・インストラクターと岡山県教育委員会の職員とのチームワークも良く、万全の安全体制の下、参加者も安心して、海での活動ができたと思います。

 最後に、指導を担当した岡山県B&G育成士会の皆さん、本当にご苦労様でした。また、「渋川青年の家」の県職員の皆さん、この事業に多大なご協力をいただきありがとうございました 。



取材:中国ブロックB&G特派員 瀬戸内市邑久B&G海洋センター  今 吉 崇 文