“潮干帯”に立つ
バナナボート・チューブ体験を終え、ツーリングを再開。しばらく漕いで行くと、大きな“潮干帯”に到着、全員で上陸しました。“潮干帯”とは、潮の干満により露出と水没を繰り返す場所のことです。海の中に立ち辺りを見回すと、見渡す限りの海。瀬戸内海の島々や瀬戸大橋がすぐ近くに見えました。参加者は普段できない体験に達成感と喜びを感じていました
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また、この潮干帯で、インタープリテーションを実施。講師に渋川水族館の学芸員の方をお迎えし、採取した「ニシガイ」「タイラギ」「アメフラシ」などの生態、瀬戸内海の魚や環境についてわかりやすく説明してもらいました。潮干帯の生物を夢中で採取する参加者の姿が印象的でした。
自然の凄さを実感
2日目は天候には恵まれたものの、潮の流れが強く、うねりもあるコンディション。漕いでも漕いでも前に進まない状況に悪戦苦闘しながら、参加者はパドルを漕ぎ続けました。初日とは打って変わってのコンディションに「こんなはずでは・・・」と自分のこれまでの上達を疑った参加者もいたかもしれませんが、自然の凄さを肌で感じることができたと思います
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こうして、総勢50艇余りのシーカヤックで繰り広げた『シーカヤックフェスティバル』が無事に終了しました。
担当者の感想
「1泊2日という期間の中で、参加してくれた人たちのいろいろな表情を見ることができました。カヤックを自在に操って満足そうな顔、潮干帯でたこを獲って得意げな顔、バーベキューでのとっても美味しそうな顔、必死になってパドル漕ぐ顔。こうした参加者の表情が、このフェスティバルの感想になると思います。今後も参加者に楽しんでもらえる、より良い事業が実施できるように頑張っていきたい」と感想を話してくれました。
岸 みのり さん (小5)
「お父さんは、途中で沈してたけど、私はなんとか最後まで頑張れて良かったです」
特派員の感想
岡山県教育委員会との協働事業として、初めて実施した「シーカヤック体験講座」の集大成として「シーカヤックフェスティバル」を開催しましたが、B&Gアドバンスト・インストラクターと岡山県教育委員会の職員とのチームワークも良く、万全の安全体制の下、参加者も安心して、海での活動ができたと思います。
最後に、指導を担当した岡山県B&G育成士会の皆さん、本当にご苦労様でした。また、「渋川青年の家」の県職員の皆さん、この事業に多大なご協力をいただきありがとうございました
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