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滋賀県高島市で「水に賢い子どもを育む年間型活動プログラム(水プロ)」モデルセンター研修会開催(日本財団助成事業)
〜新たにインタープリテーションを学び、指導の幅が広がった!〜

 4月28日(土)から30日(月)の3日間、滋賀県高島市で「水プロモデルセンター研修会」が開催されました。今回は、既に水プロを導入している5校と今年から導入する3校の小学校の教諭及び海洋センター担当者16名が一堂に介し、導入にあたっての課題や問題点、今後の展開についてディスカッションを重ね、その解決策について検討しました。

 また今回は、古瀬浩史氏(自然教育研究センター主任研究員)を講師に迎え、新たに“インタープリテーション”という、実体験による子どもたちへの教育効果をより高めるための指導手法を、実際のフィールド活動を通して学びました。
琵琶湖を望む
フィールド活動を行った知内川の河口付近。(遠景に琵琶湖を望む)

■1日目

 参加者16名は
15時に研修会場に集合、はじめに開講式が行われ、B&G財団常務理事大島康雄が挨拶、続いて、開催地である高島市山内敬副市長から歓迎の挨拶がありました。

 その後、参加者の自己紹介、アイスブレイクを行い、17時30分から各学校の導入事例の紹介が行われました。事例発表は、既に導入している5校の小学校から、実際の活動プログラムを紹介し、参加者間の情報共有を図るために行われました。

 今年度から導入する小学校の教諭及び海洋センター担当者の皆さんにとっても、イメージを掴むうえで大変参考になったようでした。この事例発表は夕食をはさんで、20時30分まで行われました。


高島市副市長 挨拶をする高島市副市長 山内 敬氏
アイスブレーキング 古瀬講師によるアイスブレーキング
事例発表 パワーポイントで事例発表する学校も!



■2日目

 この日は8時40分から研修がスタート。「プールでOPヨット体験」などの新規アイテムの説明を受けた後、”インタープリテーション”についての講義が行われました。

 講義終了後、実際にフィールド活動を体験。市内を流れる知内川河口付近へ移動し、そこに生息する生物を採取して図鑑等で調べたり、草花を使って絵葉書を作りました。参加者は童心に返り、それぞれのプログラムに没頭していました。

 フィールド活動から戻った後、古瀬講師から活動のふりかえりの説明があり、「自分の持っている情報を相手に興味・関心を持たせながらどう伝えるかが非常に大事である」との話に参加者は深く頷いていました。

 夕食後、水プロについての討議が行われ、プログラムの実施前・実施中・実施後、各段階で想定できる課題や問題点について、ポストイットに書き出し、一人ひとり発表しました。



インタープリテーション講義 インタープリテーションの説明
フィールド活動 水辺の生物などを調査
絵葉書作成 ヨットの絵葉書。ほんと上手いですね!



■3日目

 前日に出された課題や問題点について、実施前・実施中・実施後の3つのグループに分かれて解決策を検討し、グループ毎に発表しました。12時から閉講式が行われ、3日間の研修会は無事終了しました。

 参加者から「この研修会で不安が解消してスッキリした」「プログラムを導入するにあたってのイメージが掴めた」「いろいろな県の先生方と触れ合うことができて良かった」との感想を数多くいただきました。本当に内容の濃い研修だったと思います。



グループ発表 グループに分かれて解決策を検討
グループ発表 グループ毎に発表しました
集合写真 今回の研修会に参加したメンバー



■インタープリテーションとは!?

 (自然のある場所や史跡等において)単なる情報の提供でなく、直接体験や教材を通し、事物や事象の背後にある意味や関係を明らかにすることを目的とした教育活動です。

 『4つのTの原則』
(1)楽しいものであること
(2)体験を大事にすること
(3)共に体験を分かち合う、互いに学び合う
(4)地域性を重視する

 講師の古瀬さん、仲上さんから、インタープリテーションの定義やプログラム案について、わかりやすく教えてもらいました。

 古瀬さんから「プログラムを組み立てる際には、やはり、目標設定・ねらいを考えることが大切。子どもにどうなってほしいのか、そのためには何をするのかを考え、デザインすること」といった話がありました。参加者は“ねらい”の重要性を再確認できたと思います。

 
古瀬さん
仲上さん
古瀬さん(上)、仲上さん(下)


日本財団助成事業 ありがとう競艇