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扇風機6台を使ってプールでOPヨットに挑戦
福岡県飯塚市穂波B&G海洋センター


 
  9月17日(日)、福岡県の飯塚市穂波B&G海洋センターの上屋付プールで「プールでOPヨット体験会」が開催されました。

  「プールでヨット?風が無くて進まないんじゃない?」と思うかもしれませんが、実はプールサイドに扇風機6台を設置し、人工の風でヨットを進ませようという新しい(?)試みです。
 
  子の体験会は、プールでOPを体験することにより、初心者にも抵抗なく受け入れてもらい、OPの楽しさを知ってもらうと同時に、扇風機の「風」を使ってOPを帆走させることにより、「風の力」でヨットが進むことを体感してもらうことを目的に開催しました。



OP体験会元オリンピック選手の話に興味津々

オリンピック元日本代表監督が直接指導!!

 当日は、台風の影響で当初の参加予定者よりも少なくなったものの、小3〜高1までのB&G海洋クラブ員7名が参加しました。
 
 講師には、オリンピックセーリング種目で2大会日本代表監督、ご自身も選手としてオリンピックに4大会出場されている小松一憲さん
をお招きし、セーリングの基本から風の捕らえ方までOPの基本を教えてもらいました。

 



カヌーでゲーム 海で助けを待つ姿勢を教わる参加者

体験を通じてOPの特性を理解します

 子どもたちは初めに、セールを張らないOPを使い、プールを自由にパドリング。
  その後、小松講師の「何人OPに乗れるかな?」の声で、子どもたちは、何人乗れるかにチャレンジ。一人ずつOPに乗っていきました。「詰めればあと一人なら乗れそう」と言いながらも、最終的には7人全員がOPに乗り込み完了。
全員乗り込んだ艇でプールに出ていくと、 「じゃあ、今度は艇の上で立ってみて」という小松講師の言葉で恐る恐る立ち上がりました。みんな少し腰がひけているものの、艇の上で全員起立。そこで初めて、「座っている時の方が安定感がある」ということを子どもたちは学びました。
 
  この他にも、小松講師はOPをみんなでひっくり返したり、艇を揺らしてみたり、また沈させてみたりなど、プールだからこそ抵抗無くできる体験をさせて、OPはひっくり返りにくいということや、また、ライフジャケットを使っての救助方法など、実際に子どもたちに体験させながら、わかり易く説明しました。

  このように遊びの要素を取り入れた内容から子どもたちは、OPの特性とライフジャケットの重要性を理解し、また水に対する恐怖心を取り除いていきました。


OPに何人乗れるか OPに何人乗れるかチャレンジ

帆走します実際にセールを張ってみます。上手に乗れるかな?


セールを張って帆走!!

 いよいよセールを張って帆走。しかし、その前に「風とセールの関係」について実験しました。
  小松講師がスプーンを使って「風がきたらどっちの方に流れると思う?」と問いかけると、「んっ こっちかな?」などと言いながら、子どもたちは、実際に水流を使って実験。「あっ こっちに進むんだ」と風とOPの進み方の関係を学びました。

 そして、いよいよセーリング。実際にセールを張って扇風機を回しながらプールの中で帆走します。

  今回は、小松講師の他にも「OPヨット協会」の副会長であり、B&G津屋崎海洋クラブの占部さんも駆けつけてくれたため、子どもたちは小松講師と占部さん両方のアドバイスを受けながらプールの中を帆走しました。

  参加した子どもたちは、もともと海洋クラブ員ということもあってか、コツも早く呑み込み、 最後は、2チームに分かれて、レースをしました。    

 当然、扇風機に近いプールサイド側のチームが勝つのですが、子どもたちにとってはそれも勉強。小松講師に「今勝ったチームは、扇風機に近い方、すなわち受ける風が強い方だね」と教えてもらい、風の力でヨットが進むことを改めて実感したようでした。

 参加した小3の男児は「今日は初めてプールでOPに乗ってみたけど、自由に動かせて楽しかった」、また最年長で参加した高校1年生の男子は、「いつも練習している池とは違った意味でおもしろかった。また乗ってみたい」と感想を話してくれました。

 


帆走します 靴を使った救助方法も教わりました