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「災害時にも僕らはあわてない!!」
北海道砂川市で「親子サバイバルキャンプ」を開催


 9月9日(土)から10日(日)の1泊2日、『B&G親子サバイバルキャンプ』が砂川市B&G海洋センター(北海道)で行われました。このキャンプは、災害で電気やガスが寸断されたと想定した中で、避難生活を疑似体験するもので、砂川市内の親子6組12人が参加。2日間で、防災マップ作りや非常食作りなどを体験しました。
  昨年に引き続き2回目の開催となるこのキャンプは、「災害について深く考える機会となった」と昨年の参加者から好評だった声をうけ、今回の実施が実現しました。


防災マップ 「あそこが危なかったよ」と危険だと思う場所を地図に書き込む子ども達

傘やバットで応急処置ができるなんてビックリ

  初日は、砂川消防署員を講師に迎え防災についての講義後、傘やバットを使った骨折時の応急処置を体験。その後、B&G海洋センター周辺を1時間ほど散策し、地震や水害が発生したときに危険な場所を「あそこが危ない!」とみんなで確認。体育館に戻ってから、大きな地図にチェックした個所を書き込んで防災マップを作りました。
 夕方からは、食事の準備。火を使わなくても温かくなる非常食(カレーライス)を味わいました。 意外と?おいしかったので、全員完食しました。その後、今回のキャンプを企画した砂川市海洋センター職員の小島武史さんの「ロープワーク講習会」を実施。いろいろな結び方に挑戦後、ペットボトルやビニール袋にヒモを結んで溺れている人を救助する方法を習いました。
  夜は、寝袋や毛布にくるまり体育館で就寝。初めての体験づくしにちょっと疲れたのか、慣れない場所でもすぐに眠りにつけました。

心肺蘇生法 心肺蘇生法の練習。初めての体験にドッキドキ

「あの結び方はこう使えるんだね」

  2日目は、非常食の朝食後、昨日習ったロープワークの復習。実際に、艇庫前の池に小島さんが入り、ペットボトルやビニール袋での救助方法のデモンストレーションを行いました。子どもたちは、昨日覚えたロープワークがどのように応用できるかを目の当たりにし、真剣な表情を浮かべていました。
 最後に、感想文を記入してキャンプは終了。参加者からは、「ロープワークが楽しかった」「いろんな結び方があっておもしろかった」「近所の危ない場所が分かった」などの声が聞かれました。

 

寝袋でゴ〜ロゴロ。「イモムシみたい」

災害時だからこそ明るく楽しい時間も!

  小島さんは、「このキャンプは災害時を想定したキャンプですが、楽しい時間も作りたいと思い、ロープワークはレクリエーション感覚で行いました。災害時に明るい気持ちを持つことも大切ですからね。砂川市はここ数年大きな災害がありませんが、このキャンプを機会に防災に対する意識が高まれば嬉しいです」と話していました。


 この「親子サイバルキャンプ」は、2004年に、海洋センターや海洋クラブから夢のある事業を募集する「地域海洋センターサポート21」のドリーム賞を受賞。B&G財団が推進する海洋性スポーツの基本理念である「セルフレスキュー」の観点から、災害発生時に自分や家族が、地域での救助体制の整うまでの数日間、生きのびる力を習得することを目的に、B&G財団と開催海洋センターとの共同主催で開催。今年度から各海洋センターの主催で実施されています。

災害時に役に立つ道具たち。みんなの家庭にもあるかな?