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「次はもっと広いところで漕いでみたい!」
奈良県曽爾村の小中学生がプールでカヌーを体験!!


 9月4日・5日、 奈良県の曽爾村B&G海洋センタープールで「カヌー教室」が開かれ、曽爾村の小学5年生から中学3年生まで75人が参加しました。
  このカヌー教室は、閉館時のプールを利用し、山間部に住む子どもたちにマリンスポーツの楽しさを知ってもらおうと、曽爾村教育委員会の木治さんが企画したもので、今回が初の開催。
 当日は、同県内の山添村B&G海洋センター指導員2名を講師に迎え、子どもたちは、ライフジャケットの着用方法やパドルの持ち方、乗艇方法などを学んだ後、カヌーに挑戦。
  初めての体験に大喜びの子どもたちに、視察に訪れた宇山 禎則村長は、「イキイキした子どもたちの表情が見れた。このような遊びから水の大切さ・自然の大切さの原点が分かる。これを機会に、カヌーを通じて川を大切にする心を育てていってほしい」と話していました。

カヌーに挑戦恐る恐るカヌーに乗り込み、不安そうな表情でプールサイドから出発

2学期初の体育の授業は、プールでカヌー!!

  この「カヌー教室」は、各学年とも新学期初の体育の授業に実施。4日は中学生が学年ごとに各2時間、5日は小学5・6年生が1時間の体験を行いました。

  5日の1時50分、小学5・6年生27名がプールサイドに集合。体験時間が1時間ということもあり、指導員から手短に手ほどきを受けた後、4〜5艇ずつのグループに分かれ10分間ずつカヌーに挑戦しました。思った方向に進まず、プールサイドに乗り上げたり、友だちのカヌーにぶつかったりしながらも、プールでの体験ということもあり、子どもたちは豪快にパドルを動かしていました。
 6分後、少しカヌーに慣れたところで、簡単なゲームをスタート!ゲームは、カヌーの前後にある安全ロープにつけたヒモを取り合うというもので、まずはカヌーを楽しんでもらいたいとスタッフが発案したもの。子どもたちはプール内に歓声を響かせながら、ゲームを楽しんでいました。


カヌーでゲーム 大好評だったゲーム。中学生は決勝戦も行いました

夏の最後の思い出ができました

  小学生の授業では、カヌー体験終了後、児童たちからの「先生、お願〜い」コールを受けて、プールで5分間の自由時間が設けられました。曽爾村は山間部で夏も冷涼のため海洋センターは8月で閉館。子どもたちは、今年はもう入れないと思っていたプールを体験できるとあって、勢いよくプールに飛び込んでいました。
  6年生担任の田中先生は、「山っ子たちにはなかなかできない経験をすることができ、夏の最後の思い出になったのでは」と話していました。
  また、曽爾村小学校の井作校長は、「子どもたちは、すごく楽しみにしていた。少人数の学校なので、仲間づくりは日頃からしているが、違った体験を通じて、絆が深まっていければ」と話していました。
曽爾村海洋クラブ佐伯さん子どもたちにアドバイスをする曽爾村海洋センター佐伯さんは「のぼる兄」と親しみを込めて呼ばれていました

みんなの感想

思ったより楽しかった。水着になるのがめんどくさいと思ったけど、やってみてよかった。(中3女子)

今回初めてカヌーを体験した。すぐに肩が痛くなったけど、とても楽しかった。時間があれば、もっとやってみたかった。(中3男子)

初めは、バランスがとれなくて、ちょっと恐かったけど、すぐに慣れて、スピードだして漕げることが面白かった。(中3女子)

最初は、ゆらゆらしてこわかった。パドルが重かったけど、ゲームが楽しかった。時間があったら、もう1回乗りたかった。(小6女子)

今度はもっと広いところでやってみたい。(小6男子)

教室は、カヌーを楽しんでもらうことを一番に考えました。マリンスポーツに親しむきっかけになれば嬉しいです。(B&G海洋センター担当の佐伯さん)

カヌー教室 バランスをくずし沈(転覆)する姿も。でもここでも笑顔

カヌー教室 プールサイドでパドルの動かし方を学ぶ児童たち。講師は山添村B&G海洋センターの馬場さん
カヌー教室カヌーの乗艇の仕方のお手本を見学。みんな真剣です
カヌー教室いよいよ、出発。「わぁ〜、ぐらぐらするよ〜」
カヌー教室 沈(転覆)したおかげ?で水抜きの方法も覚えることができました

カヌー教室 5日に視察に訪れた曽爾村の宇山村長。4日は、同村向井教育長・森澤教育次長が視察するなど、村全体の協力体制もバッチリとれています!

カヌー教室 小学生はカヌー終了後、5分間の水泳タイム。「先生、カヌーもっとやりたかったな〜」