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絶好の風を受け、87名のジュニアセーラーが熱戦を展開
〜「2006B&G OP級ヨット大会」東日本大会 開催〜

■レースの概要
 7月8日(土)〜9日(日)の2日間、愛知県蒲郡市の海陽ヨットハーバーを舞台に、主催:B&G財団、共催:愛知県ヨット連盟、名古屋市ヨット連盟、B&Gなごや海洋クラブによる「2006B&G OP級ヨット大会」東日本大会が開催されました。

 参加したのは、近畿、中部、関東地区などにあるB&G海洋クラブや地域ジュニアヨットクラブで、日頃、セーリングの腕を磨いているジュニアセーラー88名(小学2年生〜中学3年生までの男女)。競技は、上級者対象のAクラス、中級者対象のBクラス、そして初心者対象のCクラスと、レベルに応じて3つのクラスが用意されました。
大会の様子
心配された雨もなく、絶好の風が吹くレース展開となりました

■レースの展開
 梅雨時の開催とあって天気が心配されましたが、7月8日、9日の両日とも、時折厚い雲に覆われるものの雨は降らず、風速5m/s〜8m/sと、OP級ヨットにとっては絶好の風が吹くコンディション。予定された全8レースをすべて実施することができ、充実した競技内容となりました。

 レースをリードしたのは、26名の大選手団を派遣した江の島ジュニアヨットクラブのセーラーたち。特に、Aクラスでは複数の選手が浜名湖ジュニアクラブの上村健人君や茨城県ジュニアクラブの磯崎哲也君らとともに激しい首位争いを展開。 結果、総合成績では江の島ジュニアヨットクラブの埼玉匠海君(中1)が、同じクラブ仲間の新谷つむぎさん(小6)を僅差で抑えて1位となりました。

ヨットを操る
レース初日の最終レースでデッドヒートを展開する埼玉君(セール番号22)と新谷さん(セール番号20)

入賞おめでとう!
大会結果詳細はこちらから(PDF)
Aクラス結果  Bクラス結果  Cクラス結果
Cクラス入賞者の顔ぶれ
Cクラスで入賞した皆さん。皆、自慢気な表情です
Bクラス入賞者の顔ぶれ
Bクラスで入賞した皆さん。はじめてのレースで賞状を手にした子もいました
Aクラス入賞者の顔ぶれ
Aクラスで入賞した皆さん。左端が1位の埼玉君、その右隣が2位の新谷さんです


■「英語を勉強し、国際大会に出て友だちをつくりたい」
Aクラス1位の埼玉匠海君(中学1年生/江の島ジュニアヨットクラブ)


 「ヨットに乗っていると、気象などいろいろなことが学べておもしろい」と語る埼玉匠海君。お父さんに勧められて6歳からヨットを始めたそうですが、「父は、コーチと同じぐらいヨットの練習で厳しい」とのこと。その甲斐あって、すでに何度も国際大会に出場するほど腕が上達しており、次回の世界選手権に出場することも決まっています。

 現在の課題は、「もっと英語を勉強して、国際大会でもたくさんの友だちをつくること」だそうで、「できれば将来はオリンピックにも出場したい」と意欲満々でした。
優勝トロフィーを手に
Aクラス1位の埼玉匠海君(中学1年生/江の島ジュニアヨットクラブ)



■「これじゃ、子どもに何も言えない!」
余興でCクラスのレースに参加した、お父さん、お母さんたち

 熱戦が繰り広げられたのは、Aクラスばかりではありません。初心者向けに、マリーナ港内で行われた1点ブイによるCクラスのレースも大いに盛り上がり、観戦していた親御さんたちを対象にした余興のレースも実施。それまで我が子を叱咤激励していた、お父さん、お母さんは、いざ自分たちがヨットに乗ると四苦八苦。うっかり沈する一幕もあって、「これじゃ、我が子に何も言えません!」と苦笑いしていました。

一人でヨットを操る
大きなからだで小さなOPヨットを操るお父さん、お母さんたち
親子でヨットに挑戦
子どもたちにヨットを支えてもらいながら、コクピットに乗り込むお母さんたち。格好は一人前でも内心はドキドキです



■「蒲郡をヨットのメッカにしたい」
 地元、蒲郡市の金原久雄市長も、子どもたちに熱い声援を送ってくださいました

 大会名誉副会長を務める蒲郡市の金原久雄市長もレースの観戦に訪れ、海の上から子どもたちのホットな戦いを見守ってくださいました。かつて、日本のチームが世界最高峰のヨットレースといわれるアメリカズカップに挑戦した際、蒲郡は練習のためのベースキャンプが張られた場所として知られています。そのため市長さんはヨットに明るく、アメリカズカップも観戦しています。

 今回の大会でも、「子どもながら、とても上手にヨットを操っていますね」と熱心に観戦しながら、「ヨットは、音もなく静かに走るところが魅力です。OP大会のようなヨットレースは大歓迎で、できることなら蒲郡をヨットのメッカに育てていきたいものです」とコメントしてくださいました。
金原久雄市長
金原 久雄市長



■「お父さん、お母さんの協力に感謝しよう!」
レース総評:小松一憲さん(アテネオリンピック・セーリング競技 日本代表監督)


 今回のレースをすべて観戦した小松一憲さんが、閉会式で講評を述べてくださいました。
 「すばらしいレースができたのは、天気に恵まれただけでなく、運営に携わった『B&Gなごや海洋クラブ』のお父さん、お母さん方、そして遠路、子どもたちを引率してくださった各クラブの親御さんたちのおかげです。野球のイチロー選手にしても、ゴルフの宮里 藍選手にしても、いま活躍している日本のスポーツ選手を支えているのは、選手の親御さんたちです。
 OPヨットにしても、親御さんたちの協力があってこそ、このような大会が開催できるのですから、選手の皆さんは、ぜひお父さん、お母さんに感謝してください。選手の皆さんが将来、立派なセーラー、立派な社会人になることを期待しています」
小松一憲さん
小松 一憲さん



仲良く交流会
レース初日の夜には参加チームの交流会が開かれ、各チームが自己紹介をしてくれました。写真のB&G川辺海洋クラブの皆さんは、日頃、川で練習しているので、「海のレースはとてもうれしい」と喜んでいました
夕食はバイキング
交流会が始まった夕方には、皆、腹ペコ。用意された料理は、あっという間になくなってしまいました
記念写真撮影
閉会式の最後には、レースに参加した子どもたちと、裏でレースを支えてくれた親御さんたちが勢揃いして、「ハイ・ポーズ!」


結果ダイジェスト版(詳細はPDFをご覧ください)
クラス 順位 名前 学年 所属クラブ
Aクラス 1 埼玉 匠海 中1 江ノ島JYC
Aクラス 2 新谷 つむぎ 小6 江ノ島JYC
Aクラス 3 中内 健太 中1 江ノ島JYC
Bクラス 1 小木曽 一輝 小6 清水YS少年団
Bクラス 2 鈴木 一帆 小5 静岡県S連盟浜名湖JC
Bクラス 3 三浦 航佑 小3 静岡県S連盟浜名湖JC
Cクラス 1 中村 彩乃 小4 横浜ジュニアヨットクラブ
Cクラス 2 真栄平 翔麻 小4 B&Gなごや海洋クラブ
C クラス 3 三品 順也 小4 B&Gなごや海洋クラブ