小川町の高齢化率は約17%。全国平均よりは若干下がるものの増加傾向にあり、「従来、同町保健課で高齢者の運動教室を開催していますが、今後は、保健課と社会体育課が連携し、医療費削減のためこの教室を開催していきたい。」と同町海洋センター職員は話します。当日も、保健課職員のほか、保健センターの保健師、社会福祉協議会の職員など、担当セクションを超えたコラボレーションが図られています。
教室に先立ち"測定器材の贈呈式"が行われ、B&G財団広渡専務理事から小川町伊能町長に目録が手渡されました。 贈呈式で広渡専務理事は「このプログラムは、東京大学大学院の武藤教授ら医師の力と当財団のノウハウを活用しつくられています。このプログラムの普及のため、全国10町村をモデル地区に指定し、継続的な教室を開催していきます。小川町もその一つですが、このオタッシャ教室に継続して参加していただき、健康で長生きしてほしいと思います。また、将来的には全町民がこのプログラムを体験し、医療費の削減を目指してほしいと思います。」と挨拶。 また、伊能町長は「いただいた器材を有効に活用し、全町民が健康で長生きできるように、行政としてもより一層の努力をしていきたいと思います」と器材贈呈のお礼とともに高齢者の健康づくりへの取り組みに対する抱負を語っていました。
健康の証 笑顔の絶えない教室となりました
今回の教室では、身体測定、血圧測定の後、椅子に座りながらのストレッチなど軽い準備運動や運動あそびが行われました。 体全体を使う“ボディジャンケン”では、指導員が出したものを見てから勝つものを出す“後だしジャンケン”が行われ、「ジャンケンパー」のあと「グー!」「チョキ!」など、体も頭も使うジャンケンに四苦八苦。大きな笑い声とともに教室がスタートしました。
続いて健脚度測定が行われ、指導員からは、「競争ではありませんので、決して無理をせず、自分の力をだしてください」と解説した後、良い例、悪い例の見本が行われました。「10m全力歩行」の見本では、手足が同時に動く動作や“欽ちゃん走り”など、悪い見本に爆笑の渦。笑いは健康の証といいますが、みなさんまだまだ元気なようです。
小川町では今後、来年の3月まで、全6回の教室が開催される予定です。
参加者の声 山本栄次郎さん: 「私たち22人だけが、この教室を受講するのはもったいないので、将来的には町内の全高齢者が受講してほしいと思います」
枡淵節子さん、初澤富江さん: 「受講の前は、もっと動けると思っていたのですが、実際は思ったように動けなくて、こんなに老人だったのかなあ・・・」