12月16日(火)、鹿児島県薩摩町の農村環境改善センターで「転倒・寝たきり予防プログラム」『いきいき健康転倒予防教室』が開催されました。この教室には、薩摩町在住の65歳から80歳までの19人が参加し、「健脚度測定」や運動遊びなど体を動かすものや、B&G財団職員による「転倒予防の必要性」についての講義などが行われ、参加者はバラエティーに富んだ内容の教室を楽しそうに受講していました。 この『いきいき健康転倒予防教室』は、12月7日(日)に第1回目の教室を実施。今回が2回目の開催となり、来年の3月まで、計8回の教室の開催を予定しています。高齢化率が40%と全国平均を大きく上回る薩摩町では、高齢化問題への対応が町の重要課題となっており、担当者のみなさんは、今後の教室の成果に期待を寄せていました。
教室に先立ち"測定器材の贈呈式"が行われ、B&G財団大島常務理事から薩摩町山口昭幸町長に目録が手渡されました。 贈呈式で、B&G財団大島常務理事は、「今回贈呈します器材を利用して、みなさんの健康作りにお役立ていただきたい」と挨拶。 また、山口町長は、「B&G財団と協力して転倒予防教室を行うのも何かの縁であると思うので、今後も協力して教室を行っていきたい。参加者のみなさんは、指導員の指導を受けて、事故の無いように楽しく臨んでほしい」と謝辞とともに参加者へのエールを述べられました。
思ったよりできなくて残念。また、次回の教室にも参加します!! 身体測定・血圧測定後、薩摩町社会教育課の橋口さんの指導で2人組みのストレッチやボディジャンケンなどの準備運動を実施。初めは緊張気味の参加者でしたが、楽しい指導で、すぐに和やかな雰囲気になり、笑い声であふれた準備運動となりました。 続いて行われた『健脚度測定』の一つ「踏み台昇降」では、「自分は40cmの踏み台にのぼれると思っていたのに、実際やってみて出来なかったのが残念。教室に通えば、できるようになるかしら?」(75歳・女性)と日頃気付かない脚力の衰えを実感した感想が多く聞かれました。 また、教室の仲間が見ている前での測定に、「みんなが見ている前だと緊張するわ」と照れながらも、参加者は真剣なまなざしで測定していました。
「お茶を飲みに来るつもりで参加してください。」 最後に配られた本日の「健脚度」の測定結果に参加者は興味津々。 熱心に説明を聞きながら測定結果を食い入るように見つめていました。 また、「お茶を飲みに来るといった気軽な気持ちで参加してください」との指導員の言葉に、参加者は「なるほど」とうなづき、「また、次回も参加しよう」とお互いに声をかけあいながら会場を後にしていました。