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各種事業/2002年・2003年活動記録

川の水って冷たいネ!今年2回目の「こども海洋リサーチ"学習会"」開催
―関東平野を流れる多摩川を調査 羽村堰(はむらせき)〜大丸用水堰(おおまるようすいせき)〜羽田沖―


多摩川沿いに55kmを移動

10月18日(土)、親子16組32人をはじめB&G平和島海洋クラブの関係者ら37人が参加して、B&G財団主催「こども海洋リサーチ学習会」(日本財団助成事業)が開催されました。
前回の学習会では浜辺の侵食が著しい千葉県の九十九里海岸を調査しましたが、今回は身近な川の環境について調査しました。当日は首都圏では馴染みの深い多摩川の中流域にあたる羽村堰から、川崎市の羽田沖まで約55kmの距離を移動しながら、川を取り巻く環境や水生生物の変化などを観察しました。
"めだか""はや"に大感激!=羽村堰付近=

最初の調査地は羽村堰(はむらせき)(東京都羽村市)。ここは多摩川上流と中流の分岐点で、都民の水道源である玉川上水へと流水している場所です。
参加した子どもたちは普段見る川とは比較にならないほど綺麗な水に大感激、「水が冷たい!」「足がすべる」などと口にしながら、保護者も一緒になって水に入り、持参した網で"メダカ"や"ハヤ"などの小魚を追ったり、石の下に住む水生昆虫などの観察を行いました。
 ※観察の終わった魚や昆虫は全て川へ戻しました。

水中昆虫捜索中

"はや"を捕獲!

羽村からの帰路の途中、大丸用水堰(おおまるようすいせき)(東京都府中市)に立ち寄りました。途中から降り出した雨の中での短時間の観察でしたが、川遊びが出来るような川原もなく、水の流れもほとんど無い川の様子などを確認しました。
羽田沖には府中から川沿いの道を利用し移動。バスの中では"この地域に生息する植物の話"や"開発した河川敷を昔に戻そうと進められている計画"などの説明がされました。

ワーこんなところに蟹がいる!!"=羽田沖(神奈川県川崎市)=

羽田沖に到着したのは、午後の4時。参加者は疲れも見せずに"ヨシ群落"(水際や陸域に生息する植物)を掻き分けながら河川敷へ、砂と土が混じった足場にはなんと"クロベンカイガニ"などの生物が沢山見られました。
上空には羽田空港発着の飛行機が飛び交う場所で、こんな生物や植物が生息していることに一同ビックリした様子で、同時にその生命力のたくましさに皆感心しきりでした。

カニを捕まえたよ
もうゴミは捨てません!

学習会の終わりに、同行した工学博士の宇多高明先生と清野聡子先生は、羽田沖に流れ着いたビニールや空き瓶などのゴミを見つけ、「皆が見た羽村の堰で捨てたゴミが、ここに流れ着くか海へ出てしまう。ビニールなどは何年経っても分解しない。そのため動物を傷つけたり、汚染の原因となる。みんなも注意しよう」との呼びかけに、参加者一同大きくうなずいていました。
なお、この学習会の様子はフジTV他新聞各社が取材に訪れ、改めて環境学習の重要性が注目されていることが実感されました。

羽田沖で記念撮影

羽村堰(はむらせき)


羽田沖

羽村堰(はむらせき)で捨てたゴミが羽田沖へ
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