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転ばない”からだ”づくりを目指して

◆高齢者のための「体力アップ講座」が終了
〜トレーニングの成果が顕著に表れました〜

 12月9日、東京では11年ぶりに師走の積雪となったこの日、B&G東京海洋センターで、9月10日から全24回行われた「体力アップ講座」の効果を測定するための「健脚度測定」が行われました。
 この日参加した19人のうち、11人は「体力アップ講座」に参加し、"健脚"づくりのための各種トレーニングを行った皆さん。講座を受講した11人全員が、9月9日に行われた「健脚度測定」の値を大きく上回り、トレーニングの成果が顕著に表れました。

深川一丁目老人会「ほがらかクラブ」のみなさん

〜3ヶ月無理なく楽しく続けました〜
 その内容は、各回とも体重・血圧測定、ストレッチに始まり、ボールを使った運動遊び、ボディジャンケン、エアロビクスなど、程よい汗をかきながら楽しむトレーニング内容でした。決して無理はせず、自分のペースで行うことが原則。講座中の定期的な水分補給も脱水状態になりやすいといわれる高齢者の血液の流れを良くし、体調の維持に効果があります。

ストレッチ体操

じゃんけんゲーム

〜健脚度測定と食事指導〜
 健脚度測定の内容は3種類。1, 一般的なバスステップの高さは40cm。高さ40cmの踏み台で昇って降りるちからを確認する"踏台昇降"。2, 電車とホームの間が20cm以上の駅も。またぐちからを確認する"最大一歩幅"。3, 一般的な横断歩道は16m、青信号の平均点滅時間は7秒。7秒で渡りきるちからを確認する"10m全力歩行"です。
 これら3種目に加え、つぎ足(つま先とかかとを合わせながら歩く)で歩けるとバランス感覚が良く転倒しにくいといわれることから、4, "つぎ足歩行"で「歩く・またぐ・昇る・降りる」といった日常生活の動作を中心に評価します。

1, "踏台昇降"

2, "最大一歩幅"

3, "10m全力歩行"

4, "つぎ足歩行"

  測定後には、自宅でできる運動の紹介や、江東区の保健師から食事指導が行われ、「健脚度測定」を開発した身体教育医学研究所の研究員からは、「医学は日進月歩です。しかし、歩けなくなるということは医学ではどうしようもない。自らが歩くための運動をしなければならない」と、定期的な運動、健脚の大切さを訴え、総評しました。


トレーニング成果について説明を受ける参加者
(身体教育医学研究所 上岡講師)



保健師さんからの食事指導
 最後に、B&G財団から「体力アップ講座」「健脚度測定」に協力いただいた深川一丁目老人会「ほがらかクラブ」(東京都江東区)に感謝状が贈呈され、老人会会長から「ただ長生きするのでなく、有意義に生きていくために、今回学んだ運動プログラムを継続する必要があります」と、日常のバリアに負けないからだづくりに対する意気込みを感じさせてくれました。


〜「スポーツと健康プロジェクト」今後の展開〜
 B&G財団では、今回実施された「健脚度測定」と「体力アップ講座」をもとに、今年度は地域海洋センター5ヶ所程度を会場に「一日体験講座」を開講し、平成15年度からの本格展開に向けて準備を進めています。
 また、集められたデータは集められたデータは、医科学的な視点からの考察を踏まえて更に詳しく分析するとともに、引き続き各地方における検証実験(上記「一日体験講座」を含む)を経て、高齢者の運動に携わる指導者のための教本にまとめられる予定になっております。

◆トレーニング成果の一例◆
体の痛みはありますか?
グラフ1
転倒することの恐怖感はありますか?
グラフ2
最近つまづくことはありますか?
グラフ3

お問い合わせ先
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TEL:03−5620−1531
FAX:03−5620−1540
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